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東京オペラシティで「鈴木理策写真展」開催

2015年08月02日 00:02  オズモール

オズモール

写真
「見ると言う行為に身をゆだねると、とりとめのない記憶やさまざまな意識が浮かんできて、やがてひとつのうねりのような感情をもたらすことがある」と写真家・鈴木理策さんは考える。彼がそんな体験をもとに「意識の流れ」というテーマで作品をまとめた写真展が開催されているとか。

2015年7月18日(土)から9月23日(水・祝)まで、初台の「東京オペラシティ アートギャラリー」では、写真家・鈴木理策さんの約8年ぶりの大規模個展「鈴木理策写真展 意識の流れ」を開催。新作と未発表作品を中心に、写真作品約100点と映像作品3点が展示され、見応え十分の展覧会になっているそう。



鈴木理策さんは1980年代から写真を媒体として創作活動を始め、国際的に活動の場を広げるアーティスト。「『見るということ』そのものを提示したい」と語る鈴木さんの意図によって、展示には言葉による説明を最小限に抑えているとか。それだけに、作品に向き合うと、私たちはそれぞれの感覚で新しい視覚体験ができるはず。

また、今回はキュレーターに頼らず、鈴木さん自身が展示構成を考えたとか。時間の連続性を意識した展示作品を見ていくことで、撮影現場での彼の「まなざし」を追体験することができるような構成に。



展示されている写真はすべて、大判カメラで撮影して、印画紙の最大幅1.2mを使った大きな画面に引き伸ばされているのが今回の展示の特徴。迫力があるので、実際の風景を見ているようなリアリティが感じられるはず。

さらに、一連の写真には、私たちの眼が画面の隅々にまで行きわたるような「仕掛け」があるとか。それがどんな仕掛けなのかは、実際に向き合わなければ得られない楽しみ、ということかも。まずは作品を鑑賞しながら、心に湧き上がってくる「意識」を感じてみて。

画像 上:《海と山のあいだ14,DK-335》 2014年
中:《水鏡14,WM-61》 2014年
下:《SAKURA 10,4-45》 2010年
all images(C)Risaku Suzuki / Courtesy of Gallery Koyanagi