マクラーレン・ホンダがハンガリーGPでダブル入賞を果たし、ホンダF1の新井康久総責任者はようやくシーズンが本格的にスタートしたような気がすると述べた。ホンダは夏休み明けのベルギーGPに向け、パワーユニットのさらなる向上を目指して努力し続けると新井総責任者は宣言した。
今シーズンのマクラーレン・ホンダは信頼性、パフォーマンスの両方の面で苦労し、完走もままならないレースが続いていたが、ハンガリーではメルセデスの後退などにも助けられる形で、フェルナンド・アロンソが5位、ジェンソン・バトンが9位でフィニッシュした。アロンソの5位は今季マクラーレン・ホンダにとってここまでのベストリザルト、2台そろっての入賞は今季初だった。
新井総責任者は他チームのトラブルやアクシデントに助けられたと認め「非常にラッキーでした」と述べてはいるものの、週末を通してパワーユニットのセットアップがうまくいったことに好感触を持っている。
「今シーズン初めて2台そろって入賞を果たしました。私たちのシーズンが本格的にスタートしたということです」と新井総責任者。
「土曜には(2台にマシントラブルが発生して予選下位に終わり)本当にがっかりしましたが、日曜にとてもいい状況に変わりました」
「フェルナンドは本当に素晴らしい。最高のドライバーです。完璧な一日でした」
「週末を通してエンジンのデータは良好でした。土曜には小さな問題がありましたが、日曜は完璧でした」
8月末のベルギーGPまでのサマーブレークの中でチームは2週間はファクトリーを完全に閉鎖して作業をストップする。しかしパワーユニットマニュファクチャラーのホンダはその規制を受けることなく作業を行うことができる。
「コントロールの面ではとてもうまくいっています。パワーサーキットのスパとモンツァではもっと出力を上げていきます」と新井総責任者は語った。
「トップで戦いたい。そのために努力しなければなりません」
「私たちに夏休みはありません。休暇をとらず仕事に励みます。チームはファクトリーを閉鎖しますが、その間も私たちは働かなければなりません。今後も努力し続けます」
ホンダはベルギーGPでパワーユニットの大規模アップデートを行う予定であると認めている。