F1チームが2016年カレンダーの変更を求めていることが分かった。今月発表された暫定カレンダーではサマーブレークが例年より1週間短くなっている。
近年ではハンガリーGPが7月末に行われ、丸々3週間のサマーブレークの後、ベルギーGPのグランプリウイークがスタートするというスケジュールになっていたが、10日にFIAが発表した来季暫定カレンダーではこのインターバルが2週間に縮められ、8月にハンガリーとベルギーの2戦が行われることになっている。2016年のF1は4月から11月に21戦が詰め込まれた過密スケジュールとなる。
チーム側はハンガリーGPの週末にFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングとF1商業面のボス、バーニー・エクレストンに対して夏休み短縮に関して不満を訴えたとMotorsport.comが伝えた。
サマーブレークの間にチームはそれぞれ2週間ファクトリーを閉鎖し、スタッフが休養をとったり設備のメンテナンスなどを行うための期間に充てている。しかし来季カレンダーではこの期間を短縮しなければならなくなる。
チームボスらは、世界中を転戦し過酷な日々を送っているスタッフやファクトリーで勤務するスタッフにとって夏期に2週間しっかり休みを取ることは非常に重要であると主張し、カレンダーは今後変更される可能性があると述べている。
現時点ではエクレストンはカレンダーを変更する予定はないと述べている。しかしハンガリーの前週に予定されているドイツGPが開催できない可能性があるとも言われており、そうなれば日程変更が行われることになるかもしれない。
ドイツGPはホッケンハイムとニュルブルクリンクが交互に開催しているが、今年を担当する予定だった後者は財政難からオーナーが変わり、新オーナーとF1の契約交渉がまとまらずに開催がキャンセルされた。ホッケンハイムは2016年と2018年の契約を有しているものの、プロモーターはドイツGPの将来を危惧しており、「ホッケンハイムでのF1の将来を確実なものにするため、来年は大勢にレースに足を運んでほしい」とファンに呼びかけている。