トップへ

WRCフィンランド:WRC屈指の高速ラリー開幕。王者オジェが首位発進

2015年07月31日 07:10  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

WRC第8戦フィンランドのSS1でトップタイムを記録したセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
世界ラリー選手権(WRC)第8戦フィンランドは31日、SS1が行われ、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップタイムを記録した。2番手にクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)、3番手にアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が続いている。

 ラリー・フィンランドは1973年からWRCの1大会に組み込まれているクラシックラリーのひとつ。グラベルでの開催だが、路面がスムーズで高い速度域のラリーが展開されるため、“グラベルグランプリ”とも呼ばれている。今年は高速コーナーとビッグジャンプが連続する名物ステージ、“オウニンポウヤ”が復活するほか、約160kmのSSが設定されているデイ1を、サービスなしで走りきる必要があるなど、よりチャレンジングなステージ設定がされている。

 オープニングのSS1前に行われたシェイクダウンでは、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が160キロ前後の速度で走行中にコースオフし、コース脇の樹木をなぎ倒すほどのクラッシュを起こしてしまった。ドライバーとコドライバーに怪我はなく、チームは直ちにマシンの修復作業へ取り掛かっている。このシェイクダウンでは、マッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)がトップタイムを記録。2番手にミケルセン、3番手にロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)が続いている。

 迎えたSS1は2.27kmのショートステージ。スタート前に雨が降ったため、ところどころ路面が濡れている難しい状況のなか、各ドライバーはアタックを行っていく。トップタイムを記録したオジェは路面コンディションが改善してきていた後方からのスタートで、それまでのベストタイムを0.6秒上回りステージを制覇した。

 総合4番手にはクビカがつけ、総合5番手は昨年のラリー・フィンランド覇者のヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がつけている。シェイクダウンでクラッシュしたヌービルはヒュンダイ勢最上位となる8番手タイムだった。