ホンダF1の新井康久総責任者は、サマーブレーク明け初戦のベルギーGPに大規模なアップグレードを行ったエンジンを投入する予定であると明かした。
ホンダはカナダで開発トークン2を使用したアップグレード版パワーユニットを導入、今季使用できるトークンは残り7となっている。
ハンガリーで2015年後半戦の開発プランについて聞かれた新井総責任者は、トークンに関しては触れなかったものの、スパで大幅に改良したパワーユニットを導入すると答えた。
「技術的な面で、パワーユニットにはスパから出力を改善することを目的にした大規模なアップグレードが行われる予定です」
「でももちろん実際のコース上でどれだけうまく機能するかを判断するのは難しいので、その答えはスパで得たいと思っています」
今年のホンダを含め、新たにF1に参入したパワーユニットマニュファクチャラーはデビューイヤーには他より1基多いパワーユニットを使用できることが決まった。この規則変更について聞かれた新井総責任者は、今後参戦するマニュファクチャラーにとっても非常にいいことであると述べた。
「この決定を歓迎していますが、ホンダが信頼性の面で理想的な状況にないということでもあります」
「FIAのこの決定には新たなパワーユニットサプライヤーがF1に参戦するのを促す効果があります。チームとドライバーにとっていいことであり、この方向性を支持したすべてのチームとパワーユニットサプライヤーに感謝いたします」
夏休み前最後のレース、ハンガリーGPではパワーユニットのセットアップがうまく決まっていたと新井総責任者は述べており、マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが5位、ジェンソン・バトンが9位と、今季初のダブル入賞を成し遂げている。