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A.B.C-Z塚田 × キスマイ宮田、ジャニーズNo.1オタクコンビの可能性とは?

2015年07月30日 07:20  リアルサウンド

リアルサウンド

Kis-My-Ft2。(C)タナカケンイチ

 A.B.C-Zの塚田僚一が、5月に放送された『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に出演以降、その“アウト”なキャラクターでブレイクの兆しを見せている。同番組で塚田は熱烈なアイドルオタクであることを告白し、モーニング娘。の曲を全力で歌い踊るなど、ジャニーズらしからぬ行動で視聴者の注目を集め、バラエティ番組で急速に活躍の場を拡げているのだ。


 そんな塚田とプライベートで親交があるジャニーズメンバーに、Kis-My-Ft2の宮田俊哉がいる。宮田は同グループの派生ユニット・舞祭組のメンバーでもあり、人気アニメ『ラブライブ!』の熱心なファン=ラブライバーとしても知られるジャニーズの異端児だ。そのオタクキャラを活かし、音楽番組『UTAGE!』(TBS)にて、おすすめのアニソンや声優アーティストを紹介するワンコーナー「宮タイム」を担当したことも記憶に新しい。(参考:キスマイの異才、宮田俊哉の可能性 “オタクジャニーズ”の旗手となるか?


 それぞれジャニーズアイドルとしては通常“アウト”な趣味で注目を集めており、いわば似た者同士ともいえるコンビだが、ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、そんなふたりだからこそ大きな可能性を秘めているという。


「Kis-My-Ft2とA.B.C-Zは、ジャニーズJr.時代に通称“エビキスコン”と呼ばれる合同コンサートをしていたこともあり、グループとして長い交流の歴史があります。中でも塚田さんは宮田さんに同じ“オタク”の匂いを感じたのか、彼を誘って一緒に遊びに行くようになったようです。ジャニーズメンバー同士のプライベート交流は、ファンにとって嬉しい情報ですが、しかし彼らはいつも雑誌の取材などで、たとえば宮田さんが『塚ちゃんはいつでもどこでも、ファンに過剰なサービスをするから、一緒にいると自分が冷たい人間に思われて困る』といった趣旨の発言をするなど、おたがいに文句を言い合っています。その様はほかの仲良しコンビとは異なる雰囲気を放っていて、一部のファンにとても面白がられているようです。また、オタクなふたりだからこそ、ファン心理に理解が深いという一面も持っています。現在ふたりは、ジャニーズらしからぬキャラクターでバラエティ番組での活躍の場を拡げていますが、もしテレビ番組などで共演する機会があれば、さらに注目を集めるのではないでしょうか。近い将来、ふたり揃って“ヲタ芸”などを披露してくれることを期待したいです」


 また、彼らの存在こそがKis-My-Ft2とA.B.C-Zをさらなるブレイクに導く可能性があると、同氏は続ける。


「SMAPにせよTOKIOにせよ、あるいは嵐にせよ、国民的ともいえる人気を獲得しているジャニーズのグループは、確実に男性からも大きな支持を得ています。いってみれば、ジャニーズグループが大きく躍進するには、既存のアイドルファンだけではなく、同性の後押しも必要なのです。そして、その際に大きな役割を果たすのは、グループの中で三枚目のポジションにいるメンバーだったりします。塚田さんと宮田さんのキャラクターはとりわけ同性オタクたちの共感を呼ぶはずですし、それは結果としてグループをひとつ上のステージに押し上げるのではないでしょうか」


 ジャニーズの中では異才を放つふたりだが、その才能はグループに新たな風を吹かせるきっかけとなるのかもしれない。(松下博夫)