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村山元首相「あの戦争は何だったのか学習するうえで、安倍首相は反面教師だ」

2015年07月29日 17:51  弁護士ドットコム

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村山富市元首相は7月29日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開き、戦後50年の1995年に発表した「村山談話」の意義について、「中国、韓国はもとよりヨーロッパで評価された」と強調した。また、安保法制の成立をすすめる安倍首相について、「あの戦争は何だったのか学習するうえで、反面教師だと思っている」と語った。


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村山氏は首相在任中の1995年8月、「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」として、反省の意とお詫びの気持ちを表明する「村山談話」を発表した。今夏、戦後70年の節目を迎えるにあたって、安倍首相がどのような「談話」を発表するのか注目を集めている。



この日の会見で、村山氏は「村山談話」について、「当時、『お前は売国奴だ』と罵倒された」と述べて、国内では評価されなかったと振り返った。一方で、「中国や韓国はもとより、ASEANやヨーロッパでは評価された」と語り、その意義を強調した。



また、村山氏は「安倍首相は村山談話のすべてを継承しないと疑問を呈している」と説明。そのうえで、「若い人たちが村山談話はいったい何かと問い直しをしている。あの戦争は何だったのか学習するうえで、安倍さんは反面教師だと思っている」と皮肉った。



会見の質疑応答で、海外メディアの記者から「95年当時と現在では客観的な国際情勢が変化しているのではないか」という主旨の質問があった。村山氏は「中国は無視できない大国になった」と説明する一方で、「戦争がどういう結果になるか、中国を始めとしてみんな考えている。戦争はできないが、摩擦はある。外交努力で変えていくしかない」と述べた。


(弁護士ドットコムニュース)