ハンガリーGPでフェリペ・マッサが決勝スタート前のグリッドで適切な位置に停止できなかったのは、目印となるイエローラインが見えなかったためであることが分かった。ウイリアムズはこの問題を調査し、再発防止に努めると述べた。
マッサがグリッドの決められた位置より手前に停止したため、スタートはやり直しになり、マッサはピットストップでの5秒ペナルティを受けた。
各グリッドボックスにはイエローラインが引いてあり、ドライバーたちは通常フロントアクスルをラインに合わせるのだが、マッサはこのラインが見えなかったという。
ウイリアムズのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンス、ロブ・スメドレーはこの時の状況をこう説明している。
「バルテリ(・ボッタス)は問題なく見えていたと言っている」
「この問題を調査する必要がある。フェリペのシート位置を少し高くする必要があるのか、何か違う対策を取る必要があるのかを調べる」
「なぜペナルティを受けたのかを伝えると、彼は(イエローラインが)見えなかったため『ラインから行き過ぎてしまってペナルティを受けるよりは手前で止まる方がいいと思った』と言った」
「どれぐらいずれていたのかを伝えたため、彼は再びグリッドに戻って来た時、少し前寄りの位置に止めた」
最終的に12位とノーポイントに終わったマッサは、初めての問題で困惑していると語った。
「ここではイエローラインの位置が他のサーキットとは違っていたのかな。僕には分からないけど。毎戦同じになるように改善する必要がある。僕にはラインが見えなかった。他のサーキットでこんな問題に出くわしたことはない」