F1商業面のボス、バーニー・エクレストンが、ルノーがロータスF1チームを買収するかどうかの決断は今週下されると語った。
現在ルノーはパワーユニットサプライヤーとしてF1に参戦しており、カスタマーチームであるレッドブルとトロロッソとの契約は2016年末までとなっている。ルノーは将来のF1活動の方向性を検討しており、PUサプライヤーとして参戦し続けるか、ワークスチームとしての活動に切り替えるか、F1から撤退するか、3つの選択肢を検討している。
しかし最近ではロータスチームを買収するための話し合いが本格的に行われていると考えられており、ルノー社の取締役会長兼CEO、カルロス・ゴーンがすべての選択肢を検討した上で決断を下すようだ。
ロータスが主要株主のジニー・グループなどに対して多額の債務を負っているために状況が複雑になっているとMotorsport.comが伝えている。ルノーはロータスチーム全体を引き継ぐことなく現在ロータスチームが使用しているエンストンの施設とスタッフのみ使用する形で新チームとして参戦するという案も検討されているという。
「徐々に問題を解決しつつある」とエクレストン。
「今週までに方向性を知ることができるだろう。ルノーが彼ら(ロータス)を買収するのかどうか、そうでなければ何が起きるのかがはっきりすると思う」
ルノーF1のマネジングディレクター、シリル・アビテブールは、レッドブルとの来季末までの契約は尊重すると一貫して発言しているが、最近ではレッドブルとはアプローチの方向性が違うと述べるなど、両者が決別する可能性が低くないことを示唆している。