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制服向上委員会「脱原発の歌」 ニコ生中継で「音声カット」されるハプニング

2015年07月28日 21:21  弁護士ドットコム

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政権批判や脱原発などの曲を歌う女性アイドルグループ「制服向上委員会」が7月28日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開き、自らの主張を説明するとともに、脱原発をテーマにしたオリジナル曲を披露した。その模様は、ネット動画サイト「ニコニコ生放送」で生中継されたが、歌のパフォーマンスのときだけ音声が流れないという「ハプニング」が起きた。


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制服向上委員会は今年6月中旬、神奈川県大和市で開かれた市民団体主催のイベントに出演して、「自民党を倒しましょう」「諸悪の根源 自民党」など政治的なメッセージ性の強い曲を歌った。これがきっかけとなって、大和市がイベントに対する「後援」を取り消す事態に発展し、大きな話題となった。



【動画】制服向上委員会 記者会見



https://youtube.owacon.moe/watch?v=vc1Wzu_VjNc



●「諸事情により、パフォーマンス中は音声を切っております」


制服向上委員会がこの日の会見で披露した曲は「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」。アイドルらしい明るい曲調ながら、原発事故の悲惨さや脱原発の必要性を訴えるという異色の楽曲だ。メンバーの齋藤乃愛さんは「早くこの歌を歌わなくていい日を願って、歌いたいと思います」と説明した。



ところが、その様子を生中継していたニコニコ生放送では、ライブパフォーマンスが始まると音声が聞こえない状態になり、「諸事情により、パフォーマンス中は音声を切っております」というテロップが表示がされた。



視聴者からは「えええええええw」「諸事情ってなんだよ?」「都合悪いのかよ?」「流せない理由はよ」など、音声カットの理由についての説明を求めるコメントがあいついだ。結局、制服向上委員会のパフォーマンスと、同グループ卒業生の橋本美香さんの弾き語り部分の約10分間、音声はまったく流れなかった。



●「楽曲の著作権関係の確認が間に合わなかった」


パフォーマンス中の音声カットは、制服向上委員会側の要請だったのか? 記者会見の質疑応答で、弁護士ドットコムニュースの記者が「事前に音声が流れないと知っていたか?」とたずねると、橋本さんは「知らなかった」と驚いた表情を見せた。「理由もわからない。自主規制なのか、ほかの理由があるのか、逆に教えてほしい」と口にした。



また、メンバーの斎藤さんは「すごい残念です。もし音声が流れていたら、動画の前の人たちにも(メッセージが)伝わったのかなと思う」と戸惑いながら語った。



橋本さんはさらに「『3.11』のあと、原発事故の現状についても、日本のマスコミの報道には規制がかかっていて、国民に真実を隠しているような感じがする。逆に、日本の現状のことを海外メディアがきちんと取り扱っている。そういった日本のマスコミや、政治に関わっている方々は、国民に包み隠さず真実を見せてほしい」と付け加えた。



制服向上委員会の要請でないとすると、なぜ、ニコニコ生放送は音声をカットしたのだろうか。「諸事情」とは、いったい何なのか。



会見後、ニコニコ生放送の中継担当者にたずねると、「記者会見で彼女たちが歌を披露する情報がわかったのが直前だったため、楽曲の著作権関係の確認・対応が間に合わなかった」と理由を説明した。



ニコニコ生放送の録画(音声カットされた楽曲披露の場面から)


http://live.nicovideo.jp/watch/lv229557609#18:16



(弁護士ドットコムニュース)