就活の後ろ倒しで、内定が出ている人は例年より少ないです。それでもリクルートキャリアの調査によると、7月1日現在の就職内定率は49.6%とほぼ半数だとか。すでに最終面接まで進みながら、落ちてしまった人もいるのでないでしょうか。
自分では面接で問題なく話せていると思っているのに、なぜか内定まで到達できない――。こんなことで悩んでいる就活生、いませんか? 今後の対策を考えるうえでも、早めに原因を突き止めておきましょう。(文:ユズモト)
倍率が高ければ自分の出来が悪くなくても採用されない
考えられる原因のひとつは、「採用人数の少ない会社ばかり受けている」こと。応募者の数に対し、採用数の少ない大手企業ばかり受けていませんか? 人気の高い食品メーカーや化粧品メーカーなどが良い例です。
何万通もの応募がくる有名企業なのに、採用は数十名程度なんてところもザラにあります。普通の会社では最終面接は「念のため確認」ですが、大手企業は最終面接でもバッサリ落とします。
最終まで進んでいる人なんて、それまでの面接で良い評価を得てきた人ばかりですから、誰が受かってもおかしくない状況。それでも倍率がケタ違いに高い会社だけ受けていれば、自分の出来は悪くなくても採用される確率は限りなく低くなるのです。
もしある程度話すことが得意なら、「採用数の多い会社」なら内定をもらえる確率は上がります。試しに大量採用を行っているブラック企業を受けてみると、驚くほどすぐに内定をくれますよ。失った自信を取り戻すのに一役買ってくれると思います。
もうひとつ考えられる原因は「ESを適当に書いている」こと。締切に追われ、とりあえず文字数を埋めればいいやとばかりに、いい加減に書いていませんか? 実は私もそうでしたが、のちのち自分の首を絞めることになるので注意が必要です。
面接ではESの内容について、ほぼ100%聞かれます。そのため適当に書いてしまうと、面接で追及されたときに答えられなくなったり、回答との内容に矛盾が出てしまったりします。その可能性は選考が進むにつれ高まっていきます。
そんな時に一瞬出てしまう動揺の表情を、面接担当者は見逃しません。特に志望動機を、よく調べもせず「貴社の経営理念に感銘を受け・・・」なんて書いてしまうと、後で追及された時に言葉に詰まります。ESの段階でしっかり考えておくようにした方が良いと思いますよ。
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