本格的な暑さを感じるようになってきたこの季節に、特に注意すべき病気がある。それは「痛みの王様」と呼ばれる尿路結石だ。尿路結石は、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患で、10人に1人が生涯一度はかかるといわれている。
生活習慣と深い関わりがあり、偏った食生活などが原因で起こるこの病気。夏は特に冷えたビールを大量に飲むなど暴飲暴食をしがち。大量に汗をかくことで体が水分不足になりやすいことも発症しやすい理由のひとつだ。(文:みゆくらけん)
森永卓郎「5回は病院に行った。そろそろ来ると分かる」
7月24日の「サタデープラス 特別編」(MBSテレビ)に出演した関根勤も、この病気で苦しんだひとりだ。その時の「死ぬほど痛かった」辛さを、このように表現した。
「初めて痛みでのたうちまわった」
「10秒に一回、(キックボクサーの)タイ人にひざ蹴りされるかんじ」
関根が激痛に襲われたのは今年2月。いつものように収録を終え、行きつけの鍼灸院で施術を受けている最中に、体の下の方から徐々に痛みが襲ってきた。
突然の痛みに脂汗をかきながら「なんじゃコレ!」と焦って治療を中断し、下痢かと思ってトイレに駆け込んだがどうも違う。あまりの痛みで体をまっすぐに保てず、前かがみになりながら病院に向かったところ、「尿路結石」と診断されたという。
尿路結石は「いつ誰がなってもおかしくない現代病」とされている。スタジオには関根の他、男性出演者が5人いたが、そのうち3人がこの病気になったことがあるという。しかも2人は医師で、関根の主治医までもがこの病気の経験者だというから驚きだ。
男性にとっては、それぐらいかかりやすい病気ということ。森永卓郎は定期的にかかっていて、「5回は病院に行った。5回目ぐらいになると、もうそろそろ来ると分かってくる」と自慢していた。プロか!
対策は「意識して酢を摂ること」
医師らも「我慢できない」「自分が医者ってことを忘れる」とまで表現するその激痛っぷり。一度発症したら再発率が約50%と高いのも恐怖である。
どんな経験も決して無駄にはならない、と人はいうが、そのような激痛の経験は金を払ってでも避けたいところだ。
予防法として医師が推奨しているのは、意識して「酢」を摂ること。酢に含まれるクエン酸が体にできる結石を作りにくくしてくれるのだとか。そうか、お酢か! お酢なのか!
クエン酸は疲労回復にも良く味もさっぱりしているため、夏バテ気味のこの時期にうってつけだ。酢の他、梅干し、レモンなどにもクエン酸は多く含まれる。
あと、もうひとつ大切なのは、毎日水分をじゅうぶんに摂ること。目安は1日2リットル。汗をかきやすいこの季節、しっかり意識して補給するようにしたい。
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