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全日本ラリー選手権第5戦:スバルが全ステージ最速。2戦連続で表彰台を独占

2015年07月27日 19:40  AUTOSPORT web

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JRC第5戦福島MSCCラリーで今季3勝目を挙げた新井敏弘/田中直哉(スバル・WRX STI
全日本ラリー選手権(JRC)は23日~26日、第5戦福島MSCCラリーが行われ、新井敏弘/田中直哉(スバル・WRX STI)が第4戦に続き優勝し、今季3勝目を飾った。また、スバル勢が2戦連続で表彰台を独占したほか、15SSすべてでトップタイムを記録する圧倒的な速さをみせつけた。

 JRC第5戦福島は今季2度目のグラベルラリー。例年は雨の多い6月頃に開催されていたが、今年は7月下旬に開催日が変更されたため、気温と湿度が高く、マシンとドライバーに厳しいコンディションでの争いとなった。

 SS1~8が行われたデイ1。今回から新型WRX STIへスイッチした勝田範彦/足立さやか(スバル・WRX STI)がSS1でトップタイム。続くSS2、3では新井敏弘がステージ1位となり、5.7秒差で総合首位に踊り出た。総合2番手に後退した勝田範彦はSS5、6でベストタイムを記録し、総合首位まで1.8秒差と詰め寄った。しかしSS7、8では新井敏弘が勝田範彦を上回り、ギャップを再び5.7秒まで広げてデイ1を終えた。総合3番手に奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)がつけ、SS4を制した炭山裕矢/保井隆宏(スバル・WRX STI)が総合4番手につけている。

 SS9~15で争われたデイ2は、オープニングのSS9で新井敏弘が総合2番手の勝田範彦とのギャップを10.2秒まで広げ独走態勢に入る。その後も新井敏弘はSS13、14でベストを記録。SS11、15でベストタイムを記録した勝田範彦を近寄らせず、最終的に12.7秒の差をつけ今季3勝目を飾った。総合3位はSS10、12でベストタイムを記録し、奴田原に追いついた炭山が獲得した。

 JN5クラスはデイ1をトップで終えた関根正人/竹下紀子(ミツビシ・ミラージュ)が2連勝を達成。クラス2位には今回から投入された“TOYOTA GAZOO Racing ヴィッツ GRMN ターボ”をドライブした勝田貴元/石田裕一が入っている。そのほか、JN3クラスは寺川和紘/石川美代子(マツダ・デミオ)が、中西昌人/廣島真(スズキ・スイフト)が優勝している。

 JRC第6戦モントレー2015 in 嬬恋は、8月28日~30日に開催される予定だ。