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仏出身の若手アーティスト、カイカイキキギャラリー史上最大作品で「終焉後の世界」を表現

2015年07月27日 15:01  Fashionsnap.com

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制作風景 / "BLAS", 2015 Oil, acrylic painting, spray cans on canvas Courtesy Kaikai Kiki Co., Ltd.
フランス人若手グラフィティアーティストのゾエール(ZOER)とヴェルヴェット(VELVET)による展覧会「BLAS」が、カイカイキキギャラリー(Kaikai Kiki Gallery)で開催される。制作期間は1ヶ月に及び、元麻布にあるカイカイキキギャラリーの壁3面に張り込まれた巨大キャンパスで同ギャラリー史上最大の作品を公開する。会期は8月7日から29日まで。

仏出身の若手芸術家が巨大作品発表の画像を拡大

 タイトルの「BLAS」は神への不敬や冒涜を意味する「blasphemy」から由来。展覧会では、移民・難民や人種差別による孤立などヨーロッパで起こっている事象が情報社会によって「単なる写真や情報」として処理されている現代の問題を土台に、「全てを失った終焉後の世界」を作品で表現する。
 ゾエールは2000年初頭から産業デザインを学びながら制作活動を始め、政治色を帯びた視点で社会や文化を描いた作品が特徴。ヴェルヴェットは2000年代からフランス西部でウォール・ペイントを開始し、現在は工業デザイナー兼アーティストとして活動している。カイカイキキでは今年4月にも2人を招聘し、中野のバー・ジンガロ(Bar Zingaro)で展覧会「L'ETAT LIMITE / 極限状態」を開催した。
■ZOER&VELVET 展覧会「BLAS」日程:2015年8月7日(金)~8月29日(土)Open: 11:00-19:00 / Closed:日、月 、祝場所:Kaikai Kiki Gallery東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1