ベトナム人アーティスト、ディン・Q・レのアジア初の大規模個展が、森美術館で7月25日からスタートした。ベトナム戦争終結から40年、日本にとっては戦後70年の節目を迎えた今年、同氏の作品と活動を通して歴史を再考・議論する場を提供する。森美術館が、東南アジア出身のアーティストを紹介するのは今回が初めて。
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「ディン・Q・レ展:明日への記憶」は、写真を工芸的に編んでいく「フォト・ウィービング」シリーズなどベトナムの手仕事を取り入れた作品、完成度の高い映像と本物のヘリコプターや舟を組み合わせたインスタレーションといった、視覚的バラエティに富む作品を展示。また、報道写真を通して見るベトナム戦争、ベトナム戦争が日本社会や日米関係に与えた影響、ベトナムの現代アートシーン、ビジネス・マーケットとしてのベトナムの魅力など、様々なテーマでレクチャーやセッションを多数開催する。会期は10月12日まで。
■ディン・Q・レ展:明日への記憶 会期:2015年7月25日(土)~10月12日(月・祝) 会場:森美術館 住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 公式サイト