2015年F1第10戦ハンガリーGPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
午後に入って一層気温の上昇したハンガロリンクは、始めから路面温度が50度を超えるなか、金曜2回目となる90分のフリープラクティスが行われた。
結果的にハミルトンが午前中に続くトップタイムを奪ったFP2だが、セッション後半のロングランではダニール・クビアトとダニエル・リカルドの駆るレッドブルRB11・ルノーが印象的な速さをみせた。
メルセデスと同じくソフトタイヤで連続走行を開始したレッドブル2台は、走り始めから1分28秒台を刻みながら周回。特にリカルドは28秒前半のタイムを並べる。一方、メルセデスを駆るハミルトンとニコ・ロズベルグは、同じく1分28秒台を並べるも、時折29秒台を挟むなどタイムに若干のばらつきがみられた。
ただ、拮抗していた両者のペースは、10周程度を走ったところでリカルドのマシンから大量の白煙が上がり、セッション中断となったことで走行が妨げられ、それ以降の比較はできず。再開後のメルセデスは、ミディアムタイヤに履き替えて2度目のロングランに取り組んでいる。
各車ソフトタイヤで記録したFP2のベストタイムは、ここでもトップのハミルトンに続いてクビアトとリカルドが2、3番手を奪い、ロズベルグは4番手。FP1でトラブルが相次いだフェラーリは、キミ・ライコネンが5番手につけるも、セバスチャン・ベッテルは何度かスピンを喫したほか、フロアを外しての作業を強いられるなど、引き続き慌ただしいセッションを過ごすこととなり、ベストタイムも1分25秒台で7番手という結果に終わった。
FP1でトップ10に迫る走りをみせたマクラーレン・ホンダは、FP2でも大きなトラブルなく走行。31周を走ったフェルナンド・アロンソが8番手に入り、12番手につけたジェンソン・バトンも32周と周回を伸ばした。
なお、フォース・インディアは午前中にセルジオ・ペレスがクラッシュした原因を詳しく調査するため、2台ともFP2への出走を事前に取りやめている。