シトロエン・モータースポーツ代表のイブ・マトンは、世界ラリー選手権(WRC)第11戦フランスにセバスチャン・ローブが出場するのではないかという噂を否定した。
シトロエンに近い複数の情報源は、チーム内でローブのラリー・フランス参戦が検討されているとしていたが、ローブが今年フル参戦している世界ツーリングカー選手権(WTCC)の上海ラウンドと日程が近く、物理的に参戦は不可能だという判断が下された。
「ローブがラリー・フランスに出場するのは不可能だ」とマトン。
「WTCCの上海ラウンド決勝が(9月27日の)日曜日夜に終わり、翌月曜の朝にはラリー・フランスのレッキが始まる。残念ながら(超音速旅客機の)コンコルドは、もう飛んでいないんだよ」
今年ローブが地元フランスでシトロエンDS3 WRCをドライブする可能性は無くなったものの、WRC第12戦ラリー・カタルーニャと最終戦ラリーGBへは、物理的には参戦可能なスケジュールとなっている。
ローブは、今季のWRC開幕戦モンテカルロにスポット参戦し、デイ2にコースオフするまでは総合首位を走る好走をみせている。またローブは過去に、ラリー・カタルーニャを8回制しているほか、ラリー・GBで3度の優勝経験がある。
マトンは、適切な状況であれば、ローブは再びラリーへ出場するだろうと付け加えた。
「今でもローブはラリーに対する情熱を持っている。しかし、その情熱はフルシーズン通して戦いたいというものではないんだ」