ザウバーF1チームは23日、マーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセを2016年も引き続き起用することを正式に発表した。
来季のドライバー市場を揺るがしているキミ・ライコネンの動向次第では、ウイリアムズへの復帰もあるとみられていたナッセ。しかし、ブラジル銀行という彼の持ち込こんだスポンサーカラーをまとうザウバーは、8月のサマーブレイクを前に早々と彼の引き留めに成功。同じく有力なスポンサーを抱えるエリクソンとの契約も延長し、全チームのトップを切って来シーズンのラインナップを確定させた。
昨年はチーム参戦以来、初のノーポイントに終わったザウバーも、今季はパワーアップを果たしたフェラーリ製パワーユニットのアドバンテージもあり序盤からポイントを獲得。特にルーキーのナッセは開幕戦でいきなりの5位入賞を果たすなど、これまで獲得した21ポイントのうち、半分以上の16ポイントを稼ぎ出している。
「ザウバーのためにもう1年走れることになったのは素晴らしいことだ」とナッセ。
「チームとの契約を延長できたことも僕のキャリアにとって重要なステップだね」
「シーズン前半は、ドライビングの面だけでなく、個人的にも多くの経験を積むことができた」
「僕の目的は、できる限りチームをサポートすると同時に(来年用の)新車開発に関してもそうすることだ」
開幕戦でナッセ同様、初入賞となる8位を獲得したエリクソンは、「もう1年、ザウバーが僕の可能性を信頼してくれて、非常にうれしい」と述べた。
「ザウバー・モータースポーツのファミリーの一員でいられることを光栄に感じているし、成功をつかむために引き続き最善を尽くしていく」
チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは、今季ふたりが見せたパフォーマンスに満足しているという。
「私たちは、マーカスとフェリペの才能とスキルを完全に信頼しています」
「両者とも堅実なパフォーマンスを示し、経験を積んで急速に学習しています」
「私たちは、彼らがチームにいることを楽しんでおり、彼らもポジティブな後押しをしてくれています」
「すでにマーカスとフェリペは、非常に献身的な方法で来年用のザウバーC35の開発に関与しています」
ザウバーは、昨年までケータハムのテクニカルディレクターを務めていたマーク・スミスを新たにテクニカルディレクターに起用している。