ルノーが再びワークスチームとしてF1に参戦する場合は、“ヒストリックチーム”としてボーナスを受け取る権利が認められると、F1商業面のボス、バーニー・エクレストンが認めた。これがルノーが将来のF1活動プランを決定する際の決め手のひとつになるかもしれない。
現在パワーユニットサプライヤーとしてF1に参戦しているルノーは、2016年末でカスタマーであるレッドブルおよびトロロッソとの契約が切れた後の方向性について検討している。パワーユニットサプライヤーとして活動を続けるか、フルワークスチームとしての参戦に切り替えるか、F1から撤退するか、ルノーはさまざまな選択肢を考慮している。
ワークスチーム参戦をする場合には既存チームを買収する可能性が高く、ロータスF1チームとの交渉が最終段階に達しているという報道もある。
フォーミュラワン・マネジメントは、チームに分配金を渡す上で、主要チームであるフェラーリ、メルセデス、マクラーレン、レッドブル、ウイリアムズにのみ割増金を支払っている。
ルノーは1977年以降、数年を除いて常にF1に参戦しており、そういったキャリアを考慮すると割増金を受け取る条件を満たしていると考えられており、エクレストンもそれを認めた。
ルノーがワークスチームとして参戦する場合、歴史的に重要なチームとして認められるかという質問に対し、エクレストンは「イエス。彼らがロータスを買収しメルセデスやレッドブルと同じことをするならそうなる。間違いない」と答えた。
「彼ら(ルノー)はロータス買収を検討しているようだ。参戦してくれれば嬉しい」
ルノーが割増金を受け取るには、レッドブルを含む全チームからの同意が必要になると考えられているが、エクレストンはこれを否定した。
「ルノーが彼ら(他の5チーム)と同じ立場に立つために必要なことをするなら、誰の合意も必要ではない。簡単に対処できるだろう」
ルノーのマネジングディレクター、シリル・アビテブールは、ルノーはまだ将来のプランについて決定していないが、エクレストンのこういった発言は心強いと述べた。
「F1に必要な要素は資金だけではない。他にも対処すべき問題がある。しかし資金が必要なのは間違いない。従ってバーニーのこういった発言はポジティブに受け取ることができる」