2016年春に公開される沖田修一監督の映画『モヒカン故郷に帰る』の追加キャストが発表された。
今回出演が明らかになったのは、松田龍平が演じる田村永吉の恋人で、妊娠をきっかけに永吉の故郷である瀬戸内海の島を訪れる由佳役の前田敦子、永吉の母・春子役のもたいまさこ、永吉の弟・浩二役の千葉雄大の3人。前田が演じる由佳は料理ができず、奔放な性格だが、徐々に田村家のムードメーカーになっていくという役どころで、沖田監督は自身の妻からキャラクター作りのインスピレーションを得たという。
前田は同作への出演オファーを受けた感想について「以前から沖田修一監督作品の大ファンだったので、お話を頂いた時、本当に嬉しかったです!沖田監督は優しくて、現場は居心地が良く、役者さんから出てくる演技を心から楽しんでくれていると思いました」とコメント。また、初共演となる松田については「松田さんが演じる“永吉”というキャラクターは、松田さんに似ていて、とっても“ありのまま”の方だなと思いました。現場でも自然体な方なので、お芝居でも無理はせず、みんなで一緒に楽しんでくださっている感じがしました」と語っている。
また、前田が演じる由佳の姑を演じたもたいは「前田さんは本当に可愛くて仕方がない。彼女のようなお嫁さんはとっても楽しいと思う」とコメント。千葉は「出てくる登場人物たちがすごく面白くて、脚本を読みながらクスっとなることが多く、いろいろな事を感じましたが、脚本を読み終わった時は家族っていいなって心から思えました」と語っている。
『モヒカン故郷に帰る』は、恋人との結婚の報告を兼ねて6年ぶりに故郷に戻った売れないバンドマンの永吉が、父・治ががんで余命宣告を受けたことをきっかけに、父の喜ぶ顔が見たい一心で奮闘する様を描く作品。昔かたぎの頑固な父・治役を柄本明が演じる。なお、同作はオール広島ロケを敢行し、瀬戸内海に浮かぶ下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島で撮影を行ったという。