インディカーは、第12戦ミルウォーキーで勝利したセバスチャン・ブルデー(KVレーシング)がレース後の車検で最低重量に届かなかったとして、チームに対し5000ドルの罰金を科した。
巧みな戦略によって伝統の一戦“ミルウォーキーマイル”を制したブルデー。チェッカーフラッグ後には、ドーナツターンを披露しオーバル戦初優勝の喜びを爆発させた。しかし、このドーナツターンが思わぬ事態を生むことになる。
ブルデーのマシンは、レース後の車検で最低重量1600ポンドを下回ってしまったのだ。車両違反で優勝の取り消しもありえる事態だったが、インディカーはわずか3ポンド(1.3kg)の差であったこととその原因が優勝後のドーナツターンパフォーマンスにあるとして、チームに罰金を科すのみとなった。
インディカーの競技委員長を務めるデリック・ウォーカーは、「我々は、彼が行ったドーナツターンが原因だったと考えている。彼はタイヤからすべてのラバーを取り除いてしまった。フィニッシュラインを超えた時は、おそらく最低重量を上回っておりレースにおいて優位性はなかった」
「今回は、競技においてアドバンテージがないマイナーな技術違反があった時に我々が行った裁定に沿った。我々は、より深刻なペナルティよりも罰金を増やす傾向にある」とコメントしている。