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<不正会計問題>東芝・田中社長「心よりおわび申し上げます」 歴代3社長辞任

2015年07月21日 17:31  弁護士ドットコム

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東芝は7月21日、不正会計問題をめぐって、田中久雄社長、佐々木則夫副会長、西田厚聡相談役の歴代3社長が同日付で辞任したと発表した。室町正志会長が社長職を兼務する。田中社長は記者会見で「かかる事態を生じさせたことを厳粛に受けとめ、株主をはじめ、すべてのステークホルダーに心よりおわび申し上げます」と謝罪した。


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田中社長は「新しい当社を構築するためには、大幅な経営陣の刷新が必要だと認識した」「指摘を真摯に受け止めて新しい東芝を構築してほしい」と語った。



また、信頼が失われたことについて、「140年の歴史の中で最大ともいえるブランドイメージの毀損があった。一朝一夕では回復できない」「20万人の従業員が一丸となり、全力で取り組む姿を皆様にご理解いただくしかないと思う。時間がかかってもやり遂げなければならない」と述べた。



ただ、不正会計への関与について、「部下にウソをつけと命じた自覚はないのか」と問われると「ございません」と語り、直接的な不正の指示をはしていないとの認識を示した。



同社は7月20日、第三者委員会の報告書の要約版を公表。不適切な会計処理があったことに伴う決算の修正額が2008~2014年度で1518億円に及ぶと指摘していた。また、経営トップ・社内カンパニーのトップらが組織的な関与をしていたことも認定していた。


(弁護士ドットコムニュース)