ERCエストニア:ミツビシのルキヤナクが初優勝
ヨーロッパラリー選手権(ERC)は17日~19日、第6戦ラリー・エストニアが行われ、アレクセイ・ルキヤナク(ミツビシ・ランサーエボリューションX)がERC初優勝を飾った。総合2位にカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)が入り、選手権ランキング首位にたっている。
ラリー・エストニアは2014年にERCカレンダー入りした高速グラベルラリー。今年は全16SS、総ステージ距離202.86kmで争われた。ルキヤナクは17日に行われたSS1でトップタイムを記録。翌18日のSS2~10では、カール・クルーダ(シトロエンDS3 R5)やカエタノビッチと激しい総合首位争いを繰り広げた。
ルキヤナクは総合首位で迎えたSS6でジャンプスタートの裁定を受け、10秒加算のペナルティにより総合3番手まで後退したものの、その後のSS7~9と3SS連続でステージトップを獲得。総合2番手カエタノビッチに対し2.4秒差をつけ、デイ1を終えた。
デイ2最初のステージSS11はカエタノビッチがトップを獲得し、ギャップを0.3秒縮めたものの、続くSS12、13はルキヤナクがステージトップを獲得。最終的にカエタノビッチとのギャップを12.7秒まで広げ、ERC初優勝を達成した。カエタノビッチが総合2位、総合3位はライナー・オース(ミツビシ・ランサーエボリューションX)が獲得した。また、今季これまで3勝を挙げ、選手権ランキング首位につけていたクレイグ・ブリーン(プジョー208 T16)が、SS14フィニッシュ後にリタイアし、ノーポイントに終わったため、カエタノビッチが5点差でランキング首位にたっている。
ルキヤナクは「最高の気分だよ」とコメントし、続けて「最後の瞬間まで、優勝について考えないようにしていた。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したいよ」と喜びを語った。
ERC第7戦チェコ・ラリーは8月28日~30日に開催される予定だ。