今週末のハンガリーGPに向け、ホンダF1プロジェクト新井康久総責任者が、ハンガロリンクでドライバーたちがスキルを発揮できるよう、エネルギーマネジメントのセッティングを完璧にしたいと語った。
ここまでの9戦でマクラーレン・ホンダは2回の入賞、5ポイント獲得にとどまり、ランキング9位に沈んでいる。トラブルやアクシデントによって2台そろって完走できたのは中国GPの1戦のみだが、シーズン前半戦の最後のレースとなるハンガリーではふたりのドライバーが力を発揮できる状況を整えたいと新井総責任者は語った。
「ハンガロリンクは大部分が低・中速コーナーの連続から成るツイスティなコースです。高低差に変化があり、オーバーテイクが極めて困難です。どのコーナーもテクニカルでタイト、コーナーへの流れが特徴的で、ストップ&ゴーサーキットとは異なる性格を持っています」
「ロングストレートやフルスロットルのセクターがないために、このコースでは他の大部分のサーキットよりもパワーユニットへの負担は多少軽くなります。それでも起伏が激しいために低速ギヤとコーナー出口でのより緻密なエネルギーマネジメントおよび展開が求められます。エネルギーマネジメントの適切なセッティングを行うことが週末を通して重要になるでしょう」
「私たちの目標は、シーズン前半戦の締めくくりとなるこのサーキットで、ドライバーがスキルを存分に発揮できるように、緻密なエネルギーマネジメントを行いERSをフル活用することです」