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宮下貴裕ソロイストがパリ2シーズン目、海外展開は堅調

2015年07月19日 19:11  Fashionsnap.com

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TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. 2016年春夏コレクション展示会 Image by: Fashionsnap.com
メンズブランド「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」が、パリで展示会を実施してから2シーズン目を迎えた。デザイナー宮下貴裕としては2009年冬まで手掛けていた「ナンバー ナイン(NUMBER (N)INE)」以来の海外出展ということもあり、卸先にブランドを再認識してもらうことを重視しながら、唯一無二のクリエイションで堅実に展開を広げている。

宮下貴裕ソロイストがパリ2シーズン目の画像を拡大

 「タカヒロミヤシタザソロイスト.」は、国内だけで発表していた2015-16年春夏シーズン以前も、写真や生地スワッチのみでオーダーする海外バイヤーとの取り引きがあったが、「実際に見てもらいたい」という思いからもパリで展示会の開催に踏み切った。海外に関しては、まずは生産体制の強化やパリのスケジュールに合わせていくことが課題のため、意図的にセールスを広げ過ぎずアプローチは特定の小売店のみに限っているが、卸先は2倍以上に増加しているという。
 最新の2016年春夏コレクションは、これまでシグネチャーでもあった断ち切りのディテールやリメイクの要素は影を潜め、レザーとカットソー以外の全てのアイテムに撥水加工を施すなど、既存の概念を変えるアプローチが目立った。ユニオンジャックを連想させる切り替えをはじめ、伝統的なグレンブレイドや傘地を素材に使用するなどブリティッシュの要素を織り交ぜながら、特定のジャンルにとらわれない混合音(=miXture,)をテーマに掲げている。ジーンズは「スタビライザージーンズ(STABILIZER GNZ)」が制作。価格帯は、ジャケット類が20万円代、コート類が10万~30万円、カットソーが1万円弱~17万円と、日常着からディテールにこだわった高額のアイテムまで幅広くそろえている。
■TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.新作:2016年春夏コレクション「miXture,」