トップへ

関ジャニ∞・横山裕、その人気の源は? 気配り上手な苦労人の魅力を探る

2015年07月19日 07:10  リアルサウンド

リアルサウンド

 関ジャニ∞の全国イベント『関ジャニ∞リサイタル お前のハートをつかんだる!』が、7月18日よりスタートした。自主レーベルであるINFINITY RECORDS(インフィニティ・レコーズ)のオフィシャルウェブサイトも、読み込み画面が初日の兵庫バージョンにデザイン変更されるなど、お祭りムード。さらに、8月5日に発売される最新シングル『前向きスクリーム』のMVも解禁されたばかり。盆踊り会場で、メンバーとひょっとこお麺をした群集が踊りまくり、夏を盛り上げてくれる一曲になりそうだ。


参考:関ジャニ∞、女装して歌うメリットとは? コンテンツとしての魅力を探る


 関ジャニ∞といえば、持ち前の明るさがグループのカラーになっているが、現在に至るまでには数々の苦労があったことでも有名。なかでも、横山裕は幼少期の貧乏エピソードなどを披露して、笑いを誘うのが得意だ。いわば黒歴史を笑いに変える力を持つ横山。そんな彼の魅力を今一度振り返ってみたい。


 ジャニーズ入りする前からバイトで家計を支え、Jr.時代には建設会社に就職もしていたという横山。ファンをはじめとする周囲の目を意識して、作業着から私服に着替えてレッスン場へ出入りしていたという話がある。人がどのように見ているのかということを、第一に考える気遣いの人なのだ。


 また、本名の「横山侯隆(きみたか)」という名前を「難しくて読めない」と、ジャニー喜多川社長が指摘。「youは今日から“裕”ね」と名づけた話が度々紹介されることも。ジャニーズとしては唯一の芸名であるにも関わらず、素直に受け入れているのも、自分のことより、周りに気を配れる彼ならではのことかもしれない。


 空気を読むことに長けていることから、2013年には『きらきらアフロTM』で産休中の松嶋尚美の代役として、笑福亭鶴瓶の相方を務めた。歯に衣着せぬ話しっぷりは、ジャニーズでも指折りといえそうだ。そして、現在は『ヒルナンデス!』でロケを多く担当。とっさの切り返しや、頭の回転の速さが、彼の最大の魅力ともいえる。


 一方で、シャイなところもあり、ソロコンで客席から「カワイイ」などと声援を受けると、「そうなんです、カワイイんです(笑)」と、かわすことも。また、苦労して育ててくれた母親のエピソードを織り交ぜた「オニギシ」を作詞。涙無くては聞けない名曲だ。会場に足を運んだ母に歌って聞かせ、感謝を伝えたエピソードもある。


 また、演技の面でも様々な役柄にチャレンジしてきた。テレビドラマでは主演よりもストーリーを盛り上げる名脇役を演じる事が多い。ヒールな役柄から草食男子まで、演じ分けられ、舞台では主演を務めることもある実力派だ。


 しかし、生田斗真がバラエティ番組で「10回以上ケータイをなくすほど、同世代ジャニーズでは一番の天然キャラ」と紹介する場面も。ドラマではクールな演技を、バラエティ番組では機転を利かせたトークを見せるが、こうした人間らしい一面も持ち合わせているのが、彼の一番の魅力かもしれない。


 以前、トーク番組で「(歌も演技もバラエティも)何でもやりたい。だから、ジャニーズ事務所なんやと思う」と真剣に語っていた横山。遠慮のない会話を繰り広げながらも、さりげない気遣いで共演者に好かれる彼は、この先どんな逆境も笑いに変えて安定した成長を続けていくだろう。(佐藤結衣)