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スーパーフォーミュラ富士:予選は雨で大混戦に。カルダレッリが2年連続のポールポジション獲得

2015年07月18日 16:30  AUTOSPORT web

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富士戦で2年連続のポールポジションを獲得したアンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)
全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦富士は18日、公式予選が行われ、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)がポールポジションを獲得。2番手にはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラが続き、LENOVO TEAM IMPULがフロントロウを独占した。

Q1:
 14時45分から始まった20分間の予選Q1。セッション開始時はウエット路面ながら、降雨はほとんどない状況。各車ともウエットタイヤでコースインしていった。

 序盤は1分43秒ほどのタイムから1分41秒台までタイムアップ。ただ、セッションの折り返しが近くなってくると徐々に雨が降り始め、その後も雨脚は強まる展開に。多くのマシンが最後まで走行を続けたものの、後半でのタイム更新はほとんどなく、序盤に1分41秒219をマークしていたカルダレッリが首位でQ1を通過。2番手にはアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)、3番手に中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)とトムス勢が続いた。

 一方、開幕戦鈴鹿ではポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM無限)は、序盤から1コーナーをオーバーシュートする場面も見られ、最後まで走り続けるもタイムアップはならず。19番手で予選を終えることとなってしまった。

 また、小暮卓史(DRAGO CORSE)はコンマ1秒未満の僅差で15番手となり、Q2進出はならなかったほか、塚越広大(REAL RACING)と伊沢拓也(REAL RACING)のふたり、そして前戦で3位表彰台を獲得した野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)もこのセッションで予選を終え、結果的には、ホンダ勢の5台がQ1敗退を喫することになった。

Q2:
 続いて15時15分から始まった予選Q2には14台が進出。雨の降り続く中でセッションが始まると、全車一斉にコースインしていく。走行時間は、Q1の半分以下となる7分間だ。

 このセッションでもトップタイムをマークしたのはカルダレッリ。チェッカー間際に1分41秒572をマークして首位でQ3進出を決めた。2番手にはナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続き、3番手は平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)となった。

 一方、最後のアタックで5番手となったロッテラーは他車のタイムアップによりポジションを落とすこととなり、最終的には12番手に。ロッテラーは2戦連続でQ2敗退となった。また、最後のアタックの際に10番手に位置していた岡山戦ウイナーの石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)も、ポジションアップはならず、Q3進出はならなかった。加えて、ウイリアム・ブラーとジェームス・ロシターのKONDO RACING勢、国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)、そしてベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)も、このQ2で予選を終えている。

Q3:
 Q2終了からさらに雨脚が強まる中、定刻通り15時32分から始まった7分間の予選Q3には8台が進出。最終的にフロントロウを独占したLENOVO TEAM IMPUL勢は、ファーストアタックからワン・ツー体制を構築。最終的にはカルダレッリが1分40秒868、オリベイラが1分41秒001をマークして、チームに最高の結果を持ち帰った。

 ポールポジションとなったカルダレッリは、ロイック・デュバルに代わってスポット参戦した昨年の第3戦富士でもポールポジションを獲得。今回も、予選の全セッションでトップタイムをマークし、2年連続の富士戦ポールシッターの座を手にすることとなった。

 3番手に入ったのは、予選Q2でも5番手タイムと好位置につけていた中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)。また、中山雄一(KCMG)も最後のアタックで1分41秒372をマークし、4番手をもぎとった。

 各セッションで上位に名を連ね存在感を発揮したカーティケヤンが5番手となり、6番手は小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。チームメイトの平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が7番手に続き、一貴が8番手となった。