16日、神奈川県横浜市にある市立秋葉中学校をスーパーGTドライバーとマシンが訪問。小・中学生を前に『小・中学生が学ぶ「キャリア」「環境」について』をテーマに特別プログラムを行った。
これは、スーパーGTが横浜市と進めてきた「水源エコプロジェクト(W-eco・p [ウィコップ])」の一環となる教育プログラムで、同時に小・中学生に職業への夢や意識を持ってもらい、より環境への意識を高めてもらおうというもの。
今回のプログラムには、秋葉中の全校生徒475人に加え、同じ敷地内にある秋葉小からも5年生の児童114人が参加。スーパーGTからは、GT500ドライバーの松田次生(No.1 MOTUL AUTECH GT-R)、国本雄資(No.6 ENEOS SUSTINA RC F)、塚越広大(No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)、GT300ドライバーの井口卓人(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)らドライバー4人のほか、NISMOで1号車を担当する中島健エンジニアやTRD(トヨタテクノクラフト)の佐々木孝博エンジニア、本田技術研究所の渡邉昇エンジニア、STI(スバルテクニカインターナショナル)の日浅英之コーディネーターらも加わった。
当日はあいにくの天候で屋外プログラムの一部がキャンセルとなったが、MOTUL AUTECH GT-R(2013年仕様)を使ったエンジン始動では、迫力のエンジンサウンドに子どもたちから驚きの歓声があがったほか、コクピットの体験乗車に加え、エンジンのボンネットやトランクフードも開放、特に男子生徒たちは普段でもめったに見れないレーシングエンジンや駆動系の細部を興味深く見入っていた。
また、体育館でのパネルディスカンションでも、女子生徒が臨時レポーターを務め、レースやレーシングマシン等についての解説が行われたほか、レーシングドライバーやレースエンジニア、コーディネーターといった“夢”までの経緯などが披露。レースと環境問題の関わりでは、日浅コーディネーターが「富士重工でクルマを生産する際に使用する水(工業用水)について、1999年は25mプール13個分を使っていましたが、2013年には25mプール7個分まで使用を抑えるようになりました」と、自動車メーカーとしての環境配慮を紹介した。