フォーミュラEは、セカンドシーズンとなる2015/16シーズンから決勝レースでの電力レベルの増加を検討している。
昨年の9月からスタートしたフォーミュラEは、今年の6月末にロンドンでの最終戦を終え、初代チャンピオンにはネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)が輝いた。
初年度は、プラクティス走行と予選では、200キロワットの電力レベルが利用可能だったが、決勝レースでは150キロワットに制限していた。
フォーミュラEは、決勝での電力レベル増加を検討。10月17日に北京で開幕戦を迎える15/16シーズンに向けて、現在は決勝レースの電力レベルを170キロワットまで増加できることが可能のようだ。
しかし、チーム・アグリはファーストシーズンと同じパワートレインを使用する予定で、先週ドニントンパークで電力レベルを増加できるのか非公式のテストを行っている。
チーム代表を務めるマーク・プレストンは、「まだ電力レベルの増加は批准していないが、我々は予測できるレベルで走行し、どこまでできるのか確認を行えた。ラップとレース距離は同じになるけど、可能な限りの高いパワーレベルを持てると思う。しかし、特定のラップや特定の段階でピーク電力を使用することになるだろうね」とコメント。
セカンドシーズンからは、モーター、インバータ、ギヤボックス、クーリングシステムを含むパワートレインを自由に選択できるようになり、8つのメーカーが独自に開発を進めている。
チーム・アグリは、初年度にマクラーレン・エレクトロニック・システムズが供給したパワートレインをセレクトする唯一のチームになるようだ。
「我々は、同じパワートレインを使用することを選んだ。ルールに多くの変化をみることができなかったし、マクラーレンのユニットが強く、信頼性が高いと思ったからだ」とプレストン。
先週行われた非公開テストでは、ペドロ・デ・ラ・ロサが参加し、初めてフォーミュラEのマシンをドライブしている。プレシーズン公式テストは、ドニントンパークで8月10日から6日間行われる予定だ。