トップへ

「靴を1人で履けるようになりたい」脳性麻痺患う高校生の要望受けてナイキが「FLYEASE」を開発

2015年07月17日 17:31  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

Nike宛に手紙を書いたマシュー・ワルザーとNBA選手のレブロン・ジェームズ Image by: NIKE
「ナイキ(NIKE)」が、楽に履き脱ぎができるジッパー式シューズ「FLYEASE」を発表した。開発の裏側を描いた動画も公開され、感動的なストーリーが反響を呼んでいる。「FLYEASE」は今日からアメリカのナイキ公式サイトで発売。

ナイキ新シューズの開発ストーリーの画像を拡大

 2012年、アメリカの高校に通う当時16歳のマシュー・ワルザー(Matthew Walzer)がナイキ宛に1通の手紙を投函。マシューは、幼い頃から脳性麻痺を患い、その影響から手足に障害があるため靴紐を自分で結ぶことが出来ず、手紙には「僕はずっとナイキのバスケットシューズを履いています。靴紐は両親がずっと結んでくれているのですが、1人で靴を履けない自分に腹が立って、恥ずかしい気持ちになります」と悩みが綴られていたという。 手紙を読んだ開発者のトビー・ハットフィールド(Tobie Hatfield)は、マシューが1人でも履けるシューズの開発を決意。足首を覆っているジッパーを開くと履き口が広がり、楽に履き脱ぎができる仕様に仕上げた。マシューが好きなNBAのスター選手、レブロンジェームズ(LeBron James)のシューズライン「ズームソルジャー(Zoom Soldier)」とのコラボレーションも実現し、「LeBron Soldier 8 FLYEASE」が完成した。 「LeBron Soldier 8 FLYEASE」は、アメリカのナイキ公式サイトで数量限定で発売され、価格は130ドル(約1万6,000円)。ブラック、ホワイト、ネイビーの全3スタイルを用意する。ネットでは同じ悩みを抱える人や障害を持つ子供の親から「こんなシューズを待っていた」や「ありがとうナイキ!」などの声が上がり、切実な悩みを抱えた1人の高校生に向き合ったナイキに対しても賞賛の声が上がっている。
■ NIKE「LeBron Soldier 8 FLYEAS」