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スマイルズが"スープロボット"発表 芸術祭に出展

2015年07月17日 14:11  Fashionsnap.com

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「新潟産ハートを射抜くお米のスープ300円」 Image by: スマイルズ / Fashionsnap.com
「スープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)」を運営するスマイルズが、デンソーとの共同開発による「新潟産ハートを射抜くお米のスープ300円」を発表した。7月26日に開幕する「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」に"アーティスト"として出展する。

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 「新潟産ハートを射抜くお米のスープ300円」は「食(=スープ)」と「技術(=デンソーのロボット技術)」、そして「おもてなし(=サービス)」の3つをテーマに制作。作品となる2台のロボットは新潟県十日町市内にある旧名ケ山小学校の2つの教室に設置され、1杯300円のスープを提供する。スープはロボットによってハート型に形作られ、そこに黒酢が"ハートを射抜く"ような演出が加わるという。現地に派遣されるスタッフは、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」以外の言葉や行為で"おもてなし"をする計画だ。
 スマイルズ遠山正道社長は出展にあたり「目に見えない価値」に着目。現代アートは「価値そのものと考えている」と昨日開かれた発表会で話し、産業用ロボットを手がけるデンソーと手を組み今回の作品を実現させたという。デンソーウェーブの柵木充彦社長は同作品について「異分野・異業種とのコラボレーションが新しい発見に繋がると思った」とコメント。店舗1軒分のコストがかかったと言うが、「単なる"モノ"や"インスタレーション"にするのではなく、おもてなしを取り入れることでビジネスがアートになる」と持論を明かした。
 現在も休日返上で制作に取り組んでいるというスマイルズ。舞台が里山であることから「大自然に負けないようにしたい」といい、「5年後振り返った時に、このプロジェクトが起点となれば」と話している。今後は「瀬戸内芸術祭」、そして海外進出にも意欲を見せている。
■ 新潟産ハートを射抜くお米のスープ300円会場:新潟県十日町市真田丙1498 旧名ケ山小学校鑑賞料:会場施設「アジア写真映像館」入館料500円+スープ代として300円休館日:会期中無休鑑賞時間:10:00~17:00(途中準備時間あり)
■越後妻有アートトリエンナーレ会期:2015年7月26日(日)~ 2015年9月13日(日)会場:越後妻有地域 (新潟県十日町市、津南町)開館時間:10:00~17:30(施設によって異なる場合あり)
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