女性が結婚相手を考える上で、相手の男性の収入が多くて安定していることに越したことはない。しかし高望みをしても、高収入の男性はごく限られているのが現状だ。
そこで女性の希望も、ようやく現実的なレベルに落ち着きつつあるようだ。結婚式場を展開するアニヴェルセルが20~36歳の女性に「結婚相手に求める年収」を尋ねたところ、1位は「500万円以上」で36.2%となっている。
調査元は「平均年収程度なら結婚相手として問題なし」
2位は「300万円以上」で30.0%、3位は「好きになったら収入は関係ない」が15.1%と続く。このうち2位と3位を合計すると45.1%となり、「300万円以上」と「収入は関係ない」が半数近くを占めることになる。
国税庁の統計調査(平成25年版)によれば、結婚適齢期といわれる20代後半男性の平均年収は371万円で、「300万円以上」をクリアしている。調査元もアンケート結果をこのように分析している。
「大半の方が、一般的な平均年収程度の収入があれば結婚相手として問題なし、と思っていることになります」
振り返ってみると、2008年のリーマンショクまでは、女性もバブルな感覚を諦められずにいたようだ。2007年にオリコンが20~40代の未婚女性に「結婚相手に望む現実的に理想の年収」を尋ねたところ、21.9%の人が「1000万円以上」と答えていた。
なお、今回のアンケートで「年収1000万円以上」を求めた人は、わずか5.6%。実際に1000万円以上の年収を得ている男性は5%台と見られており、妥当な水準に落ち着いたといっていいのではないだろうか。
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