F1パワーユニットサプライヤーのルノーがロータスを買収してワークスチームとしてF1に参戦するのではないかといううわさのなかで、レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは2017年は同チームにとって今とは全く違う状況になるかもしれないと語った。
2010年から4年連続でF1ダブルタイトルを勝ち取ったレッドブルとルノーだが、エンジンの新レギュレーションが導入された2014年から低迷、チームはパワーユニットのパフォーマンス不足が原因であると公然と批判し続けている。
両者は2016年末までの契約を結んでいるが、ルノーはそれ以降のF1活動に関して撤退を含むさまざまな選択肢を検討、最近ではロータスF1チームを買収してワークスチームとしてF1活動を続けるのではないかといううわさが高まっている。
現在の契約に基づいてルノーと協力して難局を乗り切っていくと主張しているホーナーだが、2017年には今とは全く違う状況になっている可能性があると発言した。
「彼ら(ルノー)が下す決断だ。彼らが以前売ったチームを買い戻すのだとすれば、皮肉な面もあるね」とホーナーが語ったとCrash.netが伝えた。
「だが我々はルノーと明確な契約を結んでおり、それによって優先権が与えられている」
「どのようなシナリオであっても競争力のあるエンジンが必要だ。我々の契約に関しては大きな影響はない。だが(2017年は)全く違った状況になるかもしれない」
レッドブルはフェラーリなどライバルからのエンジン供給を受ける可能性があるかと聞かれ、ホーナーは、現時点ではそのことについては考えていないと答えた。
「レッドブル・グループはフェラーリと以前契約していた経緯がある。長年トロロッソにエンジンを供給してもらっていた。(フェラーリ会長)セルジオ(・マルキオンネ)はオーストリアGPで、詳細には言及していないものの寛大にもオファーをしてくれた。しかし今のところ我々は現時点の問題に集中している」
最近では、アストンマーチンがレッドブルと組んでF1に参戦することを考えており、その場合にはチームはメルセデスエンジンを搭載することになるという報道もなされたが、アストンマーチンのチーフエグゼクティブ、アンディ・パーマーはF1参戦の可能性は低いとこのうわさを否定した。