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NYデザイナーを虜にする日本のパターン会社がコートのみの新プロジェクト立ち上げ

2015年07月16日 09:11  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

The Greatest Overcoats Project Image by: oomaru seisakusho 2, inc
NYを拠点とするパターンメーカーoomaru seisakusho 2, inc(大丸製作所2)が、オリジナルウェアの新プロジェクト「The Greatest Overcoats Project」を立ち上げた。ユニークな素材とユニセックスで着られる特殊なパターン、そして日本製の高いクオリティを特徴に、デビューシーズンは伊勢丹新宿店で販売する。

NYデザイナーを虜にする日本のパターン会社が新プロジェクトの画像を拡大

 oomaru seisakusho 2, incは、1977年に生まれコム デ ギャルソン等でパターンを手掛けてきた大丸隆平が2008年に設立。NYブランドをはじめ多くのクライアントを抱え、企画デザインやパターン製作、サンプル縫製などを通じて「MADE IN JAPAN」の創造力と品質を発信している。今年は米国ファッション協議会(CFDA)が選出するファッション製造業の助成プログラム「第2回CFDA FASHION MANUFACTURING INITIATIVE」を受賞した。
 「The Greatest Overcoats Project」は、2015年秋冬シーズンからスタート。オーニングと呼ばれる店舗の出入口のひさしに使われている素材の面白さに惹かれ、架空のオーニングをデザインするところからはじまったという。強度と撥水性が高く鮮やかなペイントが特徴のオーニングを、ロスが少ないカッティングでコートに仕立てた。これまで多くのNYデザイナーを虜にしてきたパターンメイキングの技術を活かし、どんな体型でも着られるよう工夫されている。これによって1着のコートをシェアして着ることも可能になるため、服を通じた新しいコミュニケーションを創出する。
 展開される予定のコートは8型で、オーニングを仕立てた3タイプ(33万円~36万円)に加え、イメージを落とし込んで厚手のハンドペイントを施したものや無地のメルトンやボンディング素材を使用したシンプルなタイプ(8万円~13万9千円)も用意。NYのoomaru seisakusho 2, incのアトリエおよび日本の工場で生産され、「MADE IN JAPANの創造力と品質」を誇りにNYで活動している同社ならではのプロジェクトとなっている。次シーズンからは、ものづくりに特化しながら販路やアイテムを増やすなど、展開の拡大を視野に入れているという。
■oomaru seisakusho 2, inc:公式サイト