2015年07月15日 13:21 弁護士ドットコム
集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案が7月15日、衆議院の特別委員会で採決され、自民、公明両党の賛成多数で可決された。与党は16日の衆院本会議で可決、参議院に送付する方針だ。
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民主、維新、共産の野党3党が採決に反発。「強行採決反対」と浜田靖一委員長に詰め寄り、怒号が飛び交う中、法案は可決された。
国会前には、炎天下にもかかわらず、午前中から多くの人たちが集まり、正午すぎには数百人の規模となった。「安倍たおせ」などののぼりが翻る中、可決の一報を聞き、「絶対に許さない」「強行採決徹底糾弾」「戦争法案今すぐ廃案」などと怒りの声をあげていた。
国会前で民主党の枝野幸男幹事長は「民主主義を破壊する安倍内閣の暴走を防ぎたい。世論の声を広げてともに戦いましょう」と呼び掛けていた。
同党の徳永エリ参議院議員は「強行採決には、腹が立って腹が立って泣きそうになった。日本を戦争にする国にしてはいけない。これから参議院で新たな戦いが始まる」と力説していた。
共産党の山下芳生書記局長は「憲法違反であることは明白だ」と安倍政権の対応を強く批判していた。
夕方からは若者たちによるデモも開催される予定。
(弁護士ドットコムニュース)