マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、現在の不振によってスポンサー獲得がより難しくなっており、収入面で打撃を被ることになると認めた。
マクラーレンは2012年以来優勝を獲得しておらず、ホンダと新たにパートナーシップを結んだ今年はさらに低迷、9戦終了時点で獲得ポイントは5点、現在コンストラクターズ選手権で9位に沈んでいる。
2013年末でボーダフォンとの契約が終了した後、タイトルスポンサーがついていないマクラーレンだが、今年の不振によってますますスポンサーとの交渉が難しくなっているとブーリエは述べた。
「ダメージがあることは容易に理解できるはずだ」とブーリエ。
「ブランドの価値というものは成功に成功を重ねて確立していくものだ。マクラーレンは多数の優勝とタイトル獲得によって、高い価値を持つブランドとしての立場を確立してきた」
「(しかし現在の不振で)商業的で打撃を受けている。大勢の人物、多数の企業が我々と組むことに関心を持っているが、結果を出せないことによってその企業の一部の人々が疑問を抱く可能性があるからだ」
今季コンストラクターズ選手権で下位に終わると分配金にも影響することになる。ブーリエは、ダウンサイジングを考えなければならなくなる前に再び勝てる状態に戻れるだろうが、当面の収入減に対応する方法を考える必要があると認めた。
多額の収入減にいつまで持ちこたえられると思うかと聞かれ、ブーリエは「今のところ来年の見通しはいいと考えている」と答えた。
「だが(いい結果を出せないことで)収入面で打撃を受けることになるだろう。それをカバーする方法を見つける必要がある」