ダカール・ラリーでミニ・オール4レーシングを走らせるX-raidは、2016年のダカール・ラリーにミッコ・ヒルボネンを起用すると発表した。
世界ラリー選手権(WRC)に13年間参戦し、選手権ランキング2位を4回獲得した経験をもつヒルボネンはダカール・ラリーへ挑戦する。コドライバーを務めるのは、ホアン・ナニ・ロマとダカール・ラリー2014を制したミシェル・ペラン。ヒルボネンを起用したX-raidは、2012年のダカールラリーから大会4連覇を達成している強豪チームだ。
ヒルボネンとペランは、すでにモロッコでミニ・オール4レーシングのテストを数日に渡って実施しているほか、7月24日~26日にスペインで行われるバハ・アラゴンにも参戦する。
X-raidのチームマネージャーを務めるスヴェン・クワントは「ミッコをチームに迎えることができて本当に嬉しい」とコメントしている。
「ミッコの参戦はチームだけでなく、ダカールにとっても資産になるだろう。モロッコでのテストでは、走り出しから素晴らしい走りをみせてくれたよ」
「しかし、ミッコに過大な期待を寄せすぎないようにしなくてはいけないね。ダカールラリーは、それだけ特殊なイベントなんだ。ただ、コドライバーのミシェルは、豊富な経験を積んでいるから、様々な部分でミッコを助けてくれるだろう」
ヒルボネンは、「半年前は、ダカールのことをよく知らなかったよ。テレビで観ていたくらいだね」と語り、参戦初年度は大きなトラブルなく完走することが目標であると述べている。
「ペースノートなしに長距離を走るためには、正確なナビゲーションが必要不可欠だと思う。ペランのように、経験豊かなコドライバーと、経験豊富なチームで走ることができて、幸運だと思っているよ」
「ミニ・オール4レーシングは、WRCで使っていたWRカーでとはまったく違う。WRカーの方が、より精密でレスポンスが良いけれど、ミニ・オール4レーシングが走るような路面を進むことはできない。また、ミニの力強さと頑丈さには驚かされたよ」
「ダカールはとても長い距離を走る。なによりも経験が必要なレースだ。だから、大きなトラブルにあわず、一度もスタックせずに走り切ることができれば、参戦初年度にしては上出来と言えると思うよ」
ダカールラリー2016は1月3日~16日に、ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国をまたぐルートで開催される予定だ。