ジュール・ビアンキの父親が、昨年日本GPでクラッシュを喫して重傷を負い、現在療養中の息子の現状と家族の辛い思いについて語った。
マルシャのビアンキは2014年雨の鈴鹿でコースアウトし、頭部に重傷を負い、現在も意識がないままフランスの病院で入院している。
今週フランスのラジオ番組でのインタビューに答えた父親のフィリップ・ビアンキは、息子の容体には変化がなく、家族は苦しい思いをしていると語った。
「最初の6カ月で状況が改善しなければならなかったのだが、9カ月たってもジュールはまだ目覚めない。大きな進歩は見られない」と父親のフィリップが語ったとSky F1が伝えた。
「時間がたち、事故の2、3カ月後に比べると希望を持ちづらくなっている。当時はもっと状況が改善すると期待することができた」
「いずれは現実的に物事を考え、事態の重大さを理解しなければならない時が来る」
フィリップ・ビアンキは、息子は目覚めた後でも苦しむことになるだろうと語った。
「彼は以前こう言っていた。自分がミハエル・シューマッハーのような事故に遭い、障害が残ったとして、その障害が運転する能力に限定されたものだとしても、生きていくのは相当辛くなるだろうと。車を走らせることが彼の人生そのものだったからね」