マクラーレンは、2016年に向けてフェルナンド・アロンソのチームメイトとして誰を選ぶか検討中だと言われている。ジェンソン・バトンの来季契約はオプションであり、シートは保証されていない。
バトンはマクラーレン・ホンダと今年からの2年契約を結んでいるが、2年目となる2016年に関してはチーム側が決定権を持つオプションであり、残留が確実なわけではない。
最近マクラーレンのグループCEOであるロン・デニスは「ジェンソン・バトンとマクラーレンは2年契約を結んでおり、我々は今はドライバー(契約)のことは考えていない」と発言したが、実際には来年に向けてドライバーについて検討中であることを複数のチーム上層部が認めたとBBCは伝えた。
アロンソは2015年からの3年にわたる拘束力のある契約を結んでおり、来年残るのは確実だが、チームメイトに関してはバトン、ケビン・マグヌッセン、ストフェル・バンドーンの3人の選択肢があると考えられている。
バトンは今年アロンソと同等のパフォーマンスを見せており、チームにとって今のラインナップは理想的といえる。しかしデニスは元々はマグヌッセンを起用したかったという経緯があり、あるいはバトン自身が後方での戦いに嫌気がさしてチームを離れることを考えるかもしれない。ひとつの選択肢としてウイリアムズ行きの可能性がうわさされている。
マグヌッセンは昨年マクラーレンのレースドライバーを務めたが、バトンとのシート争いに敗れ、今年はリザーブドライバーを務めている。テスト&開発ドライバーのバンドーンは現在GP2でランキングトップであり、非常に評価が高い。
BBCによると来年のドライバーについては検討中だが、まだ結論には近づいていないということだ。
英AUTOSPORTから将来のことについて聞かれたバトンは、「フェルナンドも僕も今は将来のことは考えていない」と答えた。
「3年のうちにタイトルを取るなどといったことは考えていない。何が起こるか分からないからだ」
「ずっと先のことを考えるのは間違っている。今のことを考えて、状況を変えなければならないんだ。遠い将来のことは考えずに、ひたすら努力を続けるだけだ」
「来年は今よりよくなることは分かっているし、再来年はもっとよくなると思う。でもどれぐらいよくなるかは誰にも分からない」
「だから目の前の仕事に集中して努力し続けることが大事なんだ」