7月も半ばを過ぎて、30度を超える日が増えてきた。外回りから帰ってきた営業マンにとって、涼しいオフィスは快適そのものだ。逆にオフィスで仕事をする人たち、特に冷え性に悩む女性にとっては冷えすぎたオフィスは大敵だ。
エアコンの設定温度をめぐって「温度を下げたい男性」vs「冷え症の女性」で主導権争いが起こっているオフィスもあるようだ。東京で30度を超えた13日には、ツイッターでなぜか「寒すぎる」という投稿が相次いでいる。
「職場が寒いよ!冷房効かせ過ぎだよ!」
「熱中症対策は必要だけど、いくらなんでも会社寒すぎ」
「この暑さの中、職場へ行って、職場の冷房と対決しなければいけないと考えると、それだけでもう帰りたいです」
暑がりオトコ憤慨「その格好で寒いはないだろ」
2ちゃんねるには6月30日に早くも「女子社員『私冷え性だからエアコン消すね』←これの対処法教えろ」というスレッドが立っていた。スレ主は学校職員。職場の男女比は2対3で、女性が少し多数派だ。
男性職員は背広や長袖ワイシャツで仕事をしているので、エアコンの温度を下げたがる。しかし女性職員は私服で仕事をしている人も多く、隙あらば冷えすぎたエアコンを消そうとする。この様子にスレ主は、
「キャミソールみたいな服着てミニスカで、それはないだろ」
と憤っている。これに共感する男性ユーザーも「(エアコンを消されたら)無言で再度つける」といった強硬手段のほか、「可愛い膝掛けを男子一同から女子みんなに贈る」といった懐柔策などもあがった。さらには技術的な無知につけこもうと提案する人もいた。
「冷房つけないとパソコンのサーバーが死ぬとかなんとか、それらしいことを言って(女性たちを)納得させろ」
若い男性から「エコじゃない」と配慮も
20~30代の会社員400人を対象にしたR25の調査によると、夏場のオフィスの温度について「どちらかといえば暑い」と答えた人は男性が77.5%に対し、女性は49.0%。やはり、男性の方が圧倒的に暑がりだ。
しかしエアコンの温度設定を「暑がっている人に合わせて下げるべき」と答えたのは、男性55.0%に対し、女性は46.0%。「暑がり」の男性ではあるが、必ずしも「暑がっている人に合わせろ」と強硬に主張しているわけではないようだ。
暑い人に合わせるべきと答えた38歳の男性は、「寒がっている人は厚着でしのげるが、暑がっている人は裸になるわけにはいかない」と主張。その一方で、
「女性が多い職場だから」(31歳・男性)
「あまり温度を下げすぎるのはエコじゃないし、電気代が掛かるから」(29歳・男性)
と、女性や環境に配慮して下げすぎを諌める男性もいた。ツイッターにも「カーディガン」や「ひざ掛け」「ホットドリンク」などを冷房対策に用いている人が見られる。寒がりも暑がりも、お互いに配慮しあうことが大事ということだろう。
あわせてよみたい:社員を信じて任せるダイキンの経営術