ザウバーのチームプリンシパル、モニシャ・カルテンボーンが、ファンの関心を引き付けるためのプランの一環としてF1マシンをもっと速くすることを決めたF1ストラテジーグループの方向性に疑問を呈した。
5月に開催されたF1ストラテジーグループ会合において、2017年には「より速いマシン」の導入が決定、「空力規則の進化、よりワイドなタイヤ、マシン重量の削減により、ラップタイムを5秒から6秒縮める」ことが発表された。
ストラテジーグループメンバーであるメルセデスのボス、トト・ウォルフは、「史上最速のF1マシンを作ることになったのは素晴らしいこと」と述べている。
しかしカルテンボーンは、F1人気向上のためには、マシンの速さの追求でなくファンに面白いレースを提供することをまず考えるべきであると主張した。
「マシンを速くすることは本当に必要なのでしょうか?」とカルテンボーンが述べたとMotorsport.comが伝えた。
「それで何か変わるでしょうか。解決すべき点はそこではありません」
「激しい競争を取り戻すことこそが課題であり、解決すべき問題です。ファンはそれを見たがっているのです」
「グランドスタンドに座っている人たちが(1周)3秒や4秒の違いに気付くとは誰も断言できません。もっともっと大きな違いが必要です」
「こういうことが真の問題点だとは思いません。もっと根本的な問題があるのです。マシンの外観を変えるかどうかという問題を追及するのも間違っていると思います。(どのような外観であっても)好きだというファンもいれば嫌いだというファンもいます。大事なのはチーム間のパフォーマンス差を縮めることです」