ポルトガル北部の都市ビラ・レアルで開催された世界ツーリングカー選手権(WTCC)の第8戦。レース1は、ホセ-マリア・ロペス(シトロエンC-エリーゼWTCC)がポール・トゥ・ウインで今季6勝目を挙げた。レース2は、マ・キンファ(シトロエンC-エリーゼWTCC)がトップを守り続け、昨年のロシア戦以来となるWTCC2勝目を挙げた。
2年ぶりとなるポルトガルでのWTCCは、ビラ・レアルの街を舞台に行われるストリートレースで開催。前日行われた予選では、タイトル争いをしているイバン・ミューラーがQ2で敗退。ロペスは、余裕を持ってQ3に挑み今季4回目のポールポジションを獲得した。
レース1決勝でも、ロペスは強さを見せる。2番手スタートのセバスチャン・ローブ(シトロエンC-エリーゼWTCC)に付け入る隙を見せず、ポール・トゥ・ウインで今季6勝目を挙げた。
「クルマの中がすごく暑かったし、タイヤのバイブレーションもあった。スローダウンが難しいんだ。ナーバスになっていたが、チームのためにも勝ててうれしいね」とロペス。
3番手スタートだったウーゴ・バレンテは、マシントラブルによりスタートでポジションを失うと1周目でリタイアを選択。ノルベルト・ミケリスが3番手に浮上し、ガブリエル・タルキーニ、ティアゴ・モンテイロとホンダ勢が続いた。
続くレース2は、スタートからクラッシュが相次ぐ。5番手スタートだったモンテイロは好ダッシュを見せるも前を行くラーダ・ベスタの2台に挟まれコントロールを失い壁に激突しリタイア。レースは、セーフティカーが導入される。
リスタート後、3番手を走行していたラーダのニッキー・キャッツバーグは、ガブリエル・タルキーニにオーバーテイクされると、後ろのミケリスとローブにも並ばれコーナーに進入。ローブは、ミケリスに跳ね飛ばされタイヤバリアにクラッシュ。
ポールスタートだったマ・キンファは、2番手スタートのミューラーに4秒以上のリードを築きトップを走行。残り2周でキャッツバーグがタイヤバリアに激しくクラッシュしたためレースは赤旗終了となり、マ・キンファが昨年のロシア戦に次ぐWTCC2勝目を挙げた。
2カ月のサマーブレイクをはさみ、次戦は9月11~13日にツインリンクもてぎで日本ラウンドが開催される。