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頭の匂いの原因になるNG行動とは?

2015年07月13日 00:02  オズモール

オズモール

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汗をたくさんかく暑い時季に気になるのが、頭の匂い。匂いを気にして、毎日必死になってシャンプーしているという人もいるのでは? けれども美髪アドバイザーとして活躍する田村マナさんは「頭にかく汗そのものには、ほとんど匂いはありません」と話す。

「頭から匂いが発生するのは、頭皮で皮膚常在菌が増殖することが一因です。全身の皮膚にいる皮膚常在菌は、雑菌などから皮膚を守っている肌や頭皮の健康に欠かせないものです。けれども必要以上に増殖すると、匂いの原因となってしまうのです」(同)

常在菌は水分や皮脂、角質などの栄養分によって増殖するもの。匂いは常在菌が皮脂や角質を分解するときに発生するのだそう。通常は常在菌の数が少ないので匂いにくいけれど、増殖するとその分匂いも強くなるというわけ。

特に髪で覆われている頭皮では、湿度が高いため、皮膚常在菌が増えやすいのだとか。この菌の増殖を防ぐためには、どうしたらいいの?

「洗髪後にいつまでも頭皮を濡れたままの状態にしておくと、菌が増殖しやすくなってしまいます。なるべく早くドライヤーをかけて、頭皮を乾かしましょう」(同)

夏はつい「冬に比べて乾きやすいから」といった理由で、髪を自然乾燥させがちな女子も。でもそれが匂いの原因になっている可能性もあるのだそう。

「タオルで頭皮と髪の水分をよくとり除いたら、髪をかき分けて、頭皮にもしっかりドライヤーを当てて乾かしましょう」(同)

頭皮の皮脂の酸化も匂いを発生させる原因のひとつ。例えば、髪の毛ばかり洗って頭皮をしっかり洗えていないと、頭皮に皮脂が溜まる可能性があるそう。皮脂を溜めないためにはどうすればいい?

「シャンプー前にブラッシングをしたり、頭皮までしっかり濡らしたりすることで、皮脂を頭皮から浮き上がらせることがポイントです。また、シャンプー時には頭皮をゴシゴシこするのではなく、毛穴の奥に詰まった皮脂を浮き上がらせるイメージで、指の腹でていねいに頭皮をもむように洗うと、不要な分の皮脂だけをとり除けるので、おすすめです」(同)

これからますます蒸し暑くなってくると、匂いも感じやすくなるもの。誰に近づかれても大丈夫なように、頭皮のケアをバッチリしておこう!


田村マナ
美髪アドバイザー。日本毛髪科学協会認定「毛髪診断士」、日本スカルプケア協会認定「スカルプケアリスト」。国際線客室乗務員として勤務する中、機内の乾燥、気圧の変化、過酷な労働環境による髪のトラブルに悩まされ、100人の仲間と基礎化粧品ブランド「CA101(シーエーイチマルイチ)」を立ち上げる。現在は美しい髪を手に入れるための基礎知識やケア方法を講演や雑誌などのメディアで広めている。