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炎天下でGTアカデミーのジャパンファイナルが開幕。初日は実車テスト&フィジカルテスト

2015年07月12日 00:20  AUTOSPORT web

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7月11日にニッサンの追浜試験場『GRANDRIVE』で、『GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015』のジャパンファイナルが開幕。20名の挑戦者とともに鈴木豊NISMO監督、柳田真孝、石川恋さんも会場に姿を見せた。
11日、神奈川横須賀市にあるニッサン追浜試験場『GRANDRIVE』で、『GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015』のジャパンファイナルが開幕。6万人以上が参加した予選を勝ち抜いた20名の挑戦者たちが、実車での走行テストやフィジカルテストに臨んだ。

 GTアカデミーは、“リアルドライビングシミュレーター”として開発されたプレイステーション専用レースゲーム『グランツーリスモ』を用いた、新しい形のドライバー発掘・育成プログラム。2008年にヨーロッパで始まったこのプログラムからは、ルーカス・オルドネスやヤン・マルデンボロなど、世界を舞台に活躍する"ゲーマー”出身のドライバーが輩出されている。

 そして今年からは、『ゲーム大国を、レース大国に。』をキーワードに、GTアカデミーが日本でもスタート。11日から始まったジャパンファイナルには、オンライン予選でのランキング上位プレイヤー16名と、富士スピードウェイやニッサン本社などで開催されたリアルイベント予選で上位タイムを記録したプレイヤー4名の、合計20名が参加。最年少は19歳、そして最年長は42歳と、学生から社会人まで幅広い挑戦者が集結した。

 国内屈指のグランツーリスモプレイヤーたちが集まったこのジャパンファイナルだが、ゲーム内での速さを競うテストは2日目に実施。初日となる11日は、快晴に恵まれた追浜試験場『GRANDRIVE』を舞台に、実車での走行テストとフィジカルテストが行われた。

 実車でのテストでは、ニッサン・ノート ニスモを用いて、コーチと同乗する形で追浜試験場の周回コースを走行。タイムも計測されていたが参考程度ということで、ここではハイスピード走行やコーナリングといった、スピード感やドライビングテクニックが問われた。走行を終えた挑戦者たちからは「イメージ通りだった」という声から、「ゲームでトレーニングして想像していたものとは結構違った」といった声まで、様々な感想が聞かれた。

 また、レーシングドライバーに欠かせないフィジカルを計測するテストも実施。体幹の力を測定する"プランク”や、垂直跳び、腕立て伏せが屋内で行われた後、屋外に移動。照りつける太陽のもと、音に合わせて一定区間を時間内に往復する"ブリープテスト”(シャトルラン)が行われ、身体能力や持久力なども問われた。

 会場には、審査員を務めるNISMOの鈴木豊監督とスーパーGT500クラスで活躍する柳田真孝も駆けつけ、テストの様子を見届けた。また、このGTアカデミーでオフィシャルレースクイーンを務める石川恋さんも登場し、テストの模様を見守るとともに、挑戦者たちへのインタビューなども行っていた。

 ゲーム内での速さを競う最終テストは、12日に東京・六本木の『ニコファーレ』で行われる。ここでタイムアタック形式で争われるゲームスキルテストが行われ、6名の日本代表が決まることになる。この最終テストの模様はニコニコ生放送(http://live.nicovideo.jp/watch/lv226531972)でも中継されるので、興味のある方はぜひともチェックを。

 なお日本代表に選ばれた6名は、8月にシルバーストン・サーキットで開催されるレースキャンプに参加。各国代表とともに最終選考に臨み、エリア別の優勝者は2016年のドバイ24時間レースにニッサンのサポートのもとで参加することができる。