大木の周りで暴れ回る、1頭の子鹿。この鹿はどうしてこんな行動をとっているのでしょうか。
今回YouTubeからご紹介するのは、人間が残した「あるもの」と戦う子鹿の悲しい姿。自然に対する人間の責任を考えさせられる動画です。
【暴れる子鹿に近づいてみると……】
動画に映し出されるのは1頭の子鹿。大木に角を突き立てて暴れ回っている様子が伺えます。
そこへ動画を投稿したAllanが近づき、よく鹿を見てみると…..
【角にフェンスが絡み付いていた】
大木に巻き付けられた鶏小屋のフェンスのようなものが、子鹿の角に絡まっていました。子鹿が暴れていたのは、フェンスから角を外そうとしてもがいていたからだったのです。
子鹿はそこで、かなり長い間奮闘していたようで、フェンスは角にしっかりとからみついてしまっています。
そこでAllanはペンチを取り出し、フェンスを1本ずつ切り離していきますが、なかなか子鹿を解放することができません。
格闘すること約10分後。ようやく最後のフェンスが切れて、子鹿は自由に。森の奥へと走って戻っていきました。
【危険を顧みずに鹿を救助したAllan】
「鹿が自由になった時に自分が鹿に襲われる危険があったから、正直怖かったよ」
と語る、Allan。自身の危険も顧みずに子鹿を救ったその勇気は素晴らしい!!
【自然に対する人間の責任とは】
でも考えてみて下さい。そもそも木にフェンスを巻き付けて放置したのは人間の仕業です。
木を保護するために巻いてあったものとも考えられますが、運良くAllanが通りかからなければ、この子鹿はフェンスに絡まったまま死んでいたかもしれません。
動物たちに直接手を下すわけでなく、命を奪うことを意図していたわけではなくても、人間のとった軽率な行動によって野生の動物たちを傷つけてしまっていることがあります。
文明を享受する人間に対して、動物がその身を通して訴えかける動画を、それではどうぞご覧下さい。
参照元=YouTube
執筆=南野バンビ(c)Pouch