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今年のフジロック、要注目の洋楽アクトは? 小野島大が45組をフル解説

2015年07月11日 13:11  リアルサウンド

リアルサウンド

FUJI ROCK FESTIVAL'15公式HP

 ついに全出演者ラインナップが発表され、開催まであと2週間に迫ってきたフジ・ロック・フェスティヴァル。昨年に引き続き、主な洋楽出演者を動画とともに紹介していきましょう。フェス参加の予習代わりにどうぞ。今年は例年に比べ洋楽系が弱いとも言われていますが、こうしてみるとなかなかの顔ぶれが揃っています。


●7月24日


<GREEN STAGE>


・Foo Fighters


間違いなく現在のアメリカを代表するロック・バンドが今年の初日のヘッドライナーです。全米8都市で録音、アメリカ音楽史の源流を探った話題作『ソニック・ハイウエイズ』を引っさげてのフジ登場です。ASIAN KUNG-FU GENERATIONが新作をフー・ファイターズのスタジオで録音したことも話題になりましたね。


・MOTORHEAD


 まさかのモーターヘッドがフジ初登場! 1975年に結成、あらゆるラウドなロックンロールに絶大な影響を及ぼしてきた英国のドンです。リーダーのレミー・キルミスターはなんと今年で69歳という大ベテランですが、未だにインタビューで40年前にホークウインドをクビになった恨みつらみを吐き出す大人げなさと執念深さが最高です。パンクもメタルもハードコアもこいつらの前ではお子様同然!この曲は文字通りの代表曲。


・OWL CITY


どこにでもいる宅録青年が世界を変えたーーアメリカ出身のシンガー・ソングライター、アダム・ヤングによるソロ・プロジェクト。最新作『モバイル・オーケストラ』がもうすぐ発売です。世界中で大ヒットしたファースト・アルバム『オーシャン・アイズ』から6年。ポジティヴで多幸感あふれる爽やかなエレクトロニック・ポップは健在です。昨年はSEKAI NO OWARIと共演したシングル『TOKYO』が話題になりました。


・THE VACCINES


 現在のロンドンを代表するエネルギッシュなロックンロール・バンド。若さふれる疾走感はかってのザ・ジャムやアークティック・モンキーズを彷彿とさせます。3年ぶりの新作『イングリッシュ・グラフィティ』を引っさげてのフジ登場です。デビュー以来4年、このぐらいのキャリアのバンドの成長の速度は凄まじいものがあるので、見逃せないライブになりそうです。


<White Stage>


・ROYAL BLOOD


 昨年のファースト・アルバム『ロイヤル・ブラッド』が全英1位を記録、各賞を総なめして大きな話題になったロイヤル・ブラッドがはやくもホワイトのトリに登場です。ベース&ヴォーカル/ドラムスの2人編成とは思えないパワーと音圧は興奮必至。動画は今年のブリットアワードでのパフォーマンス。すごい迫力ですね。


・RUDIMENTAL


2013年に発表したファースト・アルバムが全英1位を記録、ブリット・アワードも受賞し大きな話題を呼んだ4人組です。ドラムンベースをベースにしたいかにもUKらしい洗練されたポップなダンス・ミュージックをやります。動画は今年のグラストンベリーでのライブ。かなりホットにソウルフルに盛り上げてくれそう。9月発売予定の新作からの曲もやってくれるでしょう。


・Joey Bada$$


 なんとこんなホットな人も来てしまう今年のフジロック。今年出したファースト・アルバム『ビフォー・ダ・マニー』が全米ラップ・チャート、全米R&B/HIP HOPアルバム・チャートなどで1位を記録、騒然たる話題を呼ぶ弱冠20歳のNYのラッパーです。90年代のアンダーグラウンド・ヒップホップを思い起こさせる激渋のトラック、フローも声質も独自のスタイルを既に確立しています。第2のNASとの評価も高い大型新人ですね。大期待のステージです。


<Red Marquee>


・ASH


8年ぶりの新作『カプラーモ!』をリリースしたばかりのアッシュもフジ登場。いつのまにか押しも押されもせぬ大ベテランとしてUKを代表するバンドとなった彼らですが、迫力いっぱいのエネルギッシュなライブは変わらないはず。個人的にはこの曲をやってくれると嬉しい。


・DRENGE


 今年新作『アンダートウ』を発表したばかりのUKの兄弟デュオ。アークティック・モンキーズのサポートなどで名をあげた荒々しいガレージ・サウンドは、けれんみのないストレートアヘッドでパワフルなもの。動画は今年6月の最新ライブですが、この迫力なら、大いに期待できそうですね。


・THE DISTRICTS


 米フィラデルフィア出身の4人組。全員まだ20歳そこそこという若さで、世界中のフェスを席巻。今年に入ってジョン・コングルトン(セイント・ヴィンセント、クラウド・ナッシングス他)を迎えて制作されたセカンド・アルバム『ア・フローリッシュ・アンド・ア・スポイル』をリリースしました。この曲は昨年リリースされたEPの曲ですが、ちょっと90年代オルタナを思わせる、荒々しいけどどこか切ない、彼らの個性がよく出た曲だと思います。


<ALL NIGHT PLANET GROOVE'15>


 今年はオレンジコートのステージがなくなったので、オレンジコート恒例の「オールナイトフジ」はレッドマーキーの終夜興行プラネット・グルーヴと合体して「オールナイト・プラネット・グルーヴ'15」として登場します。


・FLUME


1991年生まれというフルームはオーストラリア出身のDJ/プロデューサー。ポストEDM系の動きを担う筆頭で、『Coachella』や『Lollapalooza』等の世界中の大型フェスに出演するなど大活躍。UKのディスクロージャーとともにダンス・ミュージックの若手代表として、大いに期待が高まる中でのフジ登場です。これは昨年のフジで圧巻すぎるステージを見せたロードの楽曲のリミックス。


・JAM CITY


UKガラージ~グライムを独自に発展させた圧巻のセカンド・アルバム『ドリーム・ア・ガーデン』をリリースしたばかりのジャム・シティことジャック・レイサム。盟友カインドネスやFKAツイッグスが「唯一の天才」と絶賛。その鮮烈すぎる才能は本物です。体力を温存して深夜1時半の登場を待ちましょう。


・MAX COOPER


ロンドン在住のDJ/プロデューサー。洗練されたクールでメロディアスなエレクトロニカを得意とする人で、昨年傑作デビュー・アルバム『Human』をリリースしています。これは昨年のベルリンでのDJセットの模様ですが、そもそもDJ仕事を増やすために制作を始めというだけあって、センスの良さ、世界観の作り込みは圧巻。これが深夜のレッドマーキーで流れたら相当にアガりそうな気配ですね。なかなかのイケメンでもあります。


<Field of Heaven>


・KITTY,DAISY & LEWIS


 ロンドンの3兄弟(ライブでは家族総出)による小粋で山椒の効いたジャジー・ソウル・ファンク・ブルース・レゲエ・ロックンロールが、5年ぶりに苗場に帰ってきます。春の単独公演に続き秋にはエゴ・ラッピンとのカプリング・ツアーも控えていますが、フジロックで見る彼らはまた格別の味わいがあるはず。最新作はザ・クラッシュのミック・ジョーンズがプロデュースした『ザ・サード』。ネット上には最近のライブ映像もたっぷりアップされているので、予習していきましょう。


●7月25日


<Green Stage>


・MUSE


あっと驚く大傑作アルバム『ドローンズ』をリリースしたばかりのミューズ。ライブではあの手この手の仕掛けたっぷりのパフォーマンスで楽しませてくれる人たちですが、今回は引き締まったリフ中心のゴリゴリのロックを聞かせてくれた最新作のサウンドにあわせ、案外とシンプルなステージが見られそうです。


・deadmau5


言わずと知れた世界最高峰のエレクトロDJです。EDM時代を迎えてその存在感は増すばかり。今年の『Glastonbury Festival』でも、ど派手にショウアップされたステージを展開。その音と光の饗宴は圧巻でした。ネズミのかぶり物がトレードマークです。


・NATE RUESS


ファン.のヴォーカリスト、ネイト・ルイスが初ソロ・アルバム『グランド・ロマンティック』にあわせて登場。フレディ・マーキュリーにも例えられるその声の魅力を存分に生かしたステージを見せてくれそうです。


<White Stage>


・BELLE AND SEBASTIAN


 グラスゴーの至宝、インディ・ポップの良心であり最良のお手本でもあるベルセバが2010年以来5年ぶりにフジに帰還。5年前と同じようにホワイト・ステージのトリをつとめます。変わらぬ彼らにまた会いにいきましょう。


・SUPER FURRY ANIMALS


 ウエールズの代表選手も今年でデビュー20年。2009年以来活動を停止していましたが今年になってライブを再開、先日の『Glastonbury Festival』でも彼ららしい甘美なエクスペリメンタル・ポップを披露し、元気なところを見せてくれました。新作の予定は聞こえてきませんが、ぜひ新曲を期待したいところです。


・twenty one pilots


 昨年のサマーソニックに続くフジ出演が決まったオハイオのデュオ。ヒップホップ、エレクトロ、レゲエなどを自在に往還する高感度オルタナ・ポップです。こういうセンスのいい連中がさりげなく出てくるアメリカという国は、やはり底が知れません。最新作は『ブルーリーフェイス』。


・Rafven


 2009年のフジロックで、まったく無名の存在ながら異例の全日異なるステージで出演を果たし大熱狂を巻き起こした、スウェーデンのレーヴェン。彼らこそがフジロックのフジロックたる精神をもっとも鮮やかに体現するバンドだと断言しておきましょう。今年も3日間異なるステージで登場。初日午前1時半のパレス・オブ・ワンダーも盛り上がりそうですが、ここは2日目ホワイトのオープニング・アクトでの晴れ姿を確認したいところ。新作『Bring Back The Dinos』もリリースされます。


<Red Marquee>


・HAPPY MONDAYS


今さら説明の要もないマッドチェスターの主役。新曲のリリースもなく、昔の曲で盛り上がるショウになりそうですが、この人たちのファンには気にならないでしょう。この8年前のフジロックと変わらぬルーズでファンキーなライブを見せてくれるはず。ベズさんも健在みたいです。


・Aqualung


 ポスト・レディオヘッド世代を代表するシンガーソングライターとして注目を浴びたアクアラングことマット・へールズ。今年5年ぶりのアルバム『テン・フューチャーズ』をリリースしてカムバックしました。今をときめくディスクロージャーのラブコールに応えるカタチの復帰で、その共作曲「Eggshells」もいいんですが、この曲のほうが彼の奔放な才能がうかがえます。どんなライブになるか期待です。


・HOLYCHILD


 ワシントンDC出身、LA在住の男女デュオ。2013年にリリースしたこの曲がヒットして注目を浴びました。最近ではApple WatchのCMで大量OAされた「Running Behind」がおなじみでしょうか。この人たちの魅力はなんといってもヴォーカルのリズ・ニスティコ嬢。かなりの美人さんで露出度高くサービス精神もたっぷり。ライブは盛り上がりそうですね。


<Traibal Circus>


・Galantis


 スウェーデンのインディ・ポップ・バンドMiike Snow のメンバーが結成したユニットで、昨年リリースしたこの曲がEDM系のフェスなどでヘビーローテーションされ大反響を巻き起こしました。切ない系メロとアゲアゲのビート。もうフロアの大盛り上がりが容易に想像できますね。今年になってファースト・アルバム『Pharmacy』をリリースしています。


・RL Grime


 いわゆるTRAP系の代表格で、むこうのEDM系フェスでは一番ホットな若手筆頭という位置づけです。今年になってアルバム『Void』をリリース。深夜のレッド・マーキー。盛り上がりそうです。


・GORDON CITY


 北ロンドン出身のダンス系デュオで、ディスクロージャーと並び称されるグルーヴィなハウス・ミュージックをやります。ディスクロージャーよりもヴォーカルを強調したR&B色の強い音作りですね。今回はDJセットということで、EDM系が並ぶ今回のラインナップでは、ふだんの彼らの音楽性よりはもう少しアゲアゲでくるかもしれません。


<Field of Heaven>


・GALACTIC featuring MACY GRAY


 ジャム・バンドの代表格ギャラクティックと歌姫メイシー・グレイの共演…というだけでそれ以上の説明の要はないでしょう。昨年3年ぶりのアルバム『The Way』で健在ぶりを見せたメイシーが、このギャラクティックのシングルでも見事な歌唱を聴かせています。これぞソウル・ミュージック。期待大。


・Philip Sayce


 カナダ出身のシンガー・ギタリスト。ブルースや60~70年代アメリカン・ロックに根ざしたオーソドックスなプレイと、分厚く泥臭い演奏、はったりのない正攻法な音楽性が売りですが、このテン・イヤーズ・アフターの大名曲(1971年)のカヴァーが圧巻です。歌もギターも素晴らしいですね。この曲が入った「INFLUENCE」が最新作。


●7月26日


<GREEN STAGE>


・NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS


 我らがノエルが再び苗場の地に降り立ちます。2作目『チェイシング・イエスタデイ』ツアーのファイナルになるとも噂される今回のフジでは、ノエルのキャリア総決算的な内容になりそうです。


・RIDE


 シューゲイザーの先駆…というよりはメロディアスで叙情的で青春的なUKギター・バンドの伝統の系譜に位置づけたいライド。まさかの再結成から1年、ライブもだいぶこなれてきてる様子。このデビュー曲から25年。すっかりおっさんになった彼らははたしてどんな演奏を聞かせてくれるのでしょうか。


・JOHNNY MARR


 ストーン・ローゼズは再結成した。ニュー・オーダーはもうすぐ新作が出る。ハッピー・マンデイズは今年のフジにくる。オアシスはわからない。そして残念ながら、もっとも再結成の可能性が低そうなのがザ・スミスです。しかしこうして偉大なギタリストがフジロックに来てくれるんですから、文句は言いますまい。これは彼にとって2枚目のソロとなる『プレイランド』からの曲。張りのある歌唱と演奏が好調ぶりを伝えます。


・CATFISH AND THE BOTTLEMEN


今もっともホットなバンドと言っていいでしょう。着々と駆け上がってきたウェールズの4人組は、英国ギター・ロックの王道を行くサウンドで世界各地のフェスを総なめにして、グリーン・ステージに立ちます。ファースト・アルバムは『ザ・バルコニー』。


・FKA twigs


今年初頭の圧巻すぎる来日公演の記憶はいまだ鮮烈です。ヴィジュアルとサウンドとパフォーマンスが完全に融合したステージは、まったく新しい価値観の提示、まったく新しい美意識の出現さえ感じさせました。「新世代のビョーク」という異名も、彼女には不足かもしれません。ファースト・アルバムを出したばかりの新人にして、異例のホワイトステージのファイナル・アクトへの抜擢は、その巨大な才能への敬意のあらわれでしょう。ノエル・ギャラガーの真裏という悪条件ですが、これを見逃すと、たぶん一生後悔します。


・HUDSON MOHAWKE


 現在のダンス・ミュージックでもっとも「旬」といえば、この人ではないでしょうか。2009年にファースト・アルバム『バター』で、その並外れたセンスとスキルで一躍注目を浴び、その後はカニエ・ウエストの右腕として、主にアメリカのメインストリームのR&Bやヒップホップを手がけて腕を磨き、先日リリースした6年ぶりの2作目『ランタン』をリリース。グラスゴーからのアメリカEDMへの回答とでも言うべきゴージャスにして繊細、ポップにして豪快な内容で大きな話題になりました。すでにスタートしているツアーの模様は動画サイトでも見ることができますが、これで盛り上がらなきゃウソという圧巻のスケール。FKAツイッグスとの並びは間違いなく今年のフジの最大の見所になりそうです。


・TODD RUNDGREN


 キャリアがやたら長く、作品数も膨大、切り口も限りなくある人なのでどういう紹介をしていいものやら迷いますが、今回のフジが最新アルバム『GLOBAL』の内容を中心とした展開、ということであれば、打ち込みのダンス・ミュージック、というかEDM仕様でしょう。もともと流行に敏感で、ディスコブームの時はそれらしい曲を出したり、軽薄、と言って悪ければ新しいもの好きで変わることを恐れない人なので、こっちも何をやっても驚かないわけです。この動画は最近のライブのようですが、フジがこうなるかはわかりません。個人的には、やはり今年になって出したリンドストロムのメンバーとのコラボで「未来神」のころみたいなスペイシーなエレクトロをやったアルバム「Runddans」の曲をやってくれないかと期待しています。


・TXARANGO


 地元スペインでは国民的人気バンドだというチャランゴ。今回が初めての日本公演ですが、フジロックのお客さんにはすぐになじめそうなミクスチャー・バンドですね。日本でいうとサザン・オールスターズとスカパラをあわせた感じでしょうか。


<Red Marquee>


・OF MONSTERS AND MEN


 アイスランド出身の5人組。最新作『ビニーズ・ザ・スキン』をリリースしたばかり。力強く骨太な歌と演奏、泥臭さと神秘性とモダニズムと伝統性がハイブリッドしたような音楽性はそのままに、ミュージシャンの息づかいが伝わってくるような親密感があった前作よりも、スケール感を強調した仕上がりになっている新作は、まさしくフジロックのようなフェス向け。意気上がるバンドのエネルギーを感じるライブになりそう。動画は最新作の曲のライブ。


・RYAN ADAMS


 現代アメリカン・ロックを代表するひとり。難病からの復活を遂げた最新アルバム『ライアン・アダムス』を引っさげての、因縁のフジロックへのカムバックです。アメリカでの人気を考えればこの規模の会場で見られるのはきわめてラッキーと言えるでしょう。今度は雷が来ても屋内だから大丈夫ですねw


・The Bohicas


 イースト・ロンドン出身の4人組。アークティック・モンキーズが所属する<ドミノ・レコード>の新人で、まだアルバム・デビュー前なのにフジロックに抜擢されました。切れ味鋭いリフででぐいぐいと押しまくる小気味いいビート・バンドで、面構えもふてぶてしくていい。大物の匂いがプンプンしますね。イキのいいロックンロール・バンドを見たいなら、これは外せないでしょう。


<Sunday Session>


・LONE


初期デトロイト・テクノに通じる美しく叙情的なレイヤード・サウンドは、テクノ・ファンの琴線に触れまくり。90年代レイヴやアンビエント、LAビートに通じるアブストラクトなビート・チョップまで織り込んだカラフルな音作りはまさしくセンスの塊です。これで3日間のフェスの疲れを癒やしましょう。


・Psychemagik


UKバレアリック~Nu Discoの旗手。UKを代表するヴァイナル・コレクターであり、リミキサー/エディターとして数々のエディット作品を発表している2人組。ほとんどが限定12インチで流通し、瞬時に売り切れして入手困難な音源の数々は、珠玉のような美しい輝きに満ちています。


<Field of Heaven>


・WILKO JOHNSON


 2013年、末期の膵臓ガンを公表。本人も含め誰もが覚悟していたはずの最後のフジ。しかしウィルコは奇跡の生還を果たし苗場の地に戻ってきます。10年後も20年後も、彼は同じようにプレイしているに違いありません。


・BENJAMIN BOOKER


 米ルイジアナ出身の25歳。その荒々しく熱いロックンロール&ブルースは、ラフでプリミティヴで泥臭くて、そして途方もない生命のエネルギーに満ちています。見ると元気が出る。力をもらえる。そんなライブになるはずです。


・Jim 0' Rourke と Gaman Gilberto


 八面六臂の活躍を見せる鬼才ジム・オルークが13年ぶりに発表したヴォーカル・アルバムが『シンプル・ソングス』を手土産に、新バンド,ガマン・ジルベルトを率いてフジに登場。朝の苗場にふさわしい素朴にして深い歌を聴かせてくれるはず。