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嵐・櫻井翔 ×相葉雅紀のコンビはなぜ好感度高い? ギャップが生み出す“親しみやすさ”に迫る

2015年07月11日 08:20  リアルサウンド

リアルサウンド

 メディアの調査・分析を行うニホンモニターという会社が『2015年上半期タレントCM起用社数ランキング』を7月9日に発表し、嵐の櫻井翔と相葉雅紀が、元プロテニスプレイヤーの松岡修造と並び、男性部門の1位(計10社のCMに出演)になったことがわかった。また、2位(計9社)には大野智と二宮和也が、3位には松本潤(計8社)がランクインし、グループとしても圧倒的な人気を示した。(参考:ニホンモニター『上戸彩が貫禄の首位返り咲き!男性は嵐と松岡修造』)また、2014年の同ランキングでは櫻井が1位(11社)、相葉が2位(10社)、大野智と二宮和也が3位(9社)、松本潤が4位(8社)で、今年に入って櫻井と相葉が並んだことがわかる。


 そこで本稿では、今回1位となった櫻井翔と相葉雅紀、通称“櫻葉コンビ”にスポットを当て、彼らはなぜ多数のCMに起用される“高い好感度”を保てるのかを探ってみたい。


 まず櫻井はよく知られているように“知性派ジャニーズ”代表格で、嵐のMC役であると同時に、キャスターとしても活躍している。そのため、普段はアイドル番組を観ないような中高年層の認知も高く、イメージもスマートだ。彼のファンになるところから嵐にハマっていくファンが多いことから、“嵐の入り口”とも称されている。一方で、『VS嵐』などのバラエティ番組ではおどけたキャラクターも披露しているほか、完璧に見えて実は運動神経があまり良くないなど、親しみやすさも備えている。芸能ライターの田幸和歌子氏が書籍『嵐はなぜ史上最強のエンタメ集団になったか』にて、「櫻井さんの魅力って情けないところだと思うので、あんまりかっちりしたものじゃないもの(番組)をやってほしいかな」と語っているように、知性派でありながらどこか天然なのが、彼の魅力につながっているのは間違いないだろう。


 今年に入って大きな存在感を示したのは相葉だ。『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ)で見せる動物たちとの触れ合いから、純粋で素朴なキャラクターが世間に浸透してきたが、6月15日に最終回を迎えたドラマ『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)では、気弱な青年がストーカーから家族を守るため、次第に強くなっていく姿を演じ、新境地を拓いた。(参考:嵐・相葉雅紀の演技が評価を高めている理由とは? 『ようこそ、わが家へ』好調の背景を読む)相葉は嵐としてパフォーマンスをする際、誰よりも一生懸命さが伺えるエモーショナルな歌と踊りが支持されているように、今回のドラマではその優しい性格の中に潜む熱い一面にスポットを当てたことが、評価につながったのではないか。言ってみれば、一皮剥けた男の魅力が、いまの相葉には溢れているのではないかと思う。そしてそのことが、彼の人気に拍車をかけたに違いない。


 知性派なのにどこか情けない櫻井、優しくみえて実は熱い相葉。嵐の中でも特に好感度の高いふたりには、アイドルとして魅力的なギャップがあることがわかる。そして、そんなふたりが揃うと“櫻葉コンビ”として、さらなる魅力を放つ。嵐に詳しいライターの青井サンマ氏は、その著書『嵐ヲタ絶好調超!!!!』において、ふたりとも弟がいる“お兄さんキャラ”であることを指摘しつつ、「プライベートでは、よく行く服屋さんが一緒で、お揃いになってしまったこともあるそう。仲良しですね!」と記しているように、ふたりのやり取りはいつも微笑ましい。そんなところもきっと、彼らの好感度の高さに繋がっているのだろう。


 かつて『ひみつの嵐ちゃん』の特番「俺の千葉」では、相葉が地元・千葉の魅力を櫻井に伝え、その心温まる交流の数々が大きな反響を呼んだが、30代となったふたりによる特番にも期待したい。(松下博夫)