村上春樹のエッセイ集『職業としての小説家』が、9月10日に刊行される。
同書は、柴田元幸が責任編集を務める文芸誌『MONKEY』で連載中の「村上春樹私的講演録」に書き下ろしを加えた自伝的エッセイ集。「作家・村上春樹」の成り立ちを自伝的なエピソードを交えながら解き明かした内容となっており、それぞれ「小説家は寛容な人種なのか」「小説家になった頃」「オリジナリティーについて」「さて、何を書けばいいのか?」「どんな人物を登場させようか?」「誰のために書くのか?」といったタイトルを掲げた全12章から構成されている。また、『芥川賞』『ノーベル文学賞』などの文学賞について思うことや、小説家という職業について、生前に親交が深かった河合隼雄についてなども綴られている。表紙の写真は荒木経惟が撮影。