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シトロエンの親会社会長は、シトロエン一強に不満? WTCCの競争激化を望む

2015年07月09日 15:00  AUTOSPORT web

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前戦フランスでは、レース1でTOP4を独占したシトロエン
シトロエンの親会社PSAプジョー・シトロエンの会長を務めるカルロス・タバレスは、シトロエンが強さを見せている世界ツーリングカー選手権(WTCC)がもっとコンペティティブになって欲しいと考えている。

 現在のWTCCは、マニュファクチャラー参戦しているシトロエン、ホンダ、ラーダに加え、シボレー、BMW、セアトと6メーカーのクルマが争っているが、2014年からワークス参戦を開始したシトロエンが他メーカーを圧倒。

 2014年は、シトロエンC-エリーゼWTCCを駆るホセ-マリア・ロペスがチャンピオンを獲得。今季も、チームメイトのイバン・ミューラー、セバスチャン・ローブと共にシリーズを席巻し、ライバルとなるホンダはここまでレース2での2勝のみ、ラーダも未勝利のままだ。

「もちろん、我々はこのチャンピオンシップに参戦することをいとわない他のブランドやOEMを歓迎するつもりだ。素晴らしいシリーズだし、我々はここでレースをすることを愛している。我々のチームが達成する結果と同時に、レースに参加する多くのブランドを持つことがシリーズにとっていいことだが、それは私たちのコントロール外だからね」とタバレス。

「今の競合他社を尊重すべきだとも思っているが、彼らがなにをしているかは分からないからね。彼らはとても進んでいるよ。でも、我々も進歩している。静的で守備的ではなくて、我々は攻撃的なんだ」

 WTCCに参戦を計画しているメーカーが少なくとも2社あると噂されるが、シリーズの代表を務めるランソワ・リベイロは、早期の新規参入を期待していはいないようだ。

「誰もこの件で急いではいないよ。ホンダのようなシチュエーションは望んでいないからね」とコメント。

 一方で、シトロエンの代表を務めるリンダ・カーターは、2016年終了時点でWTCCと世界ラリー選手権のどちらかからの撤退を示唆している。