ロータスF1チームに対し高等法院において多数の債権者から解散の申し立てがなされていることが明らかになった。しかしチームは限られた期間内に問題を解決することができると主張している。
先週公表された会社法廷の解散リストにロータスF1チームの名前が掲載されたが、判事はチームが解決法を見つけるためにヒアリングを2週間延期し猶予を与えることを決めた。
その間に解決法を見いだせなければ、ロータスの破産手続きが行われる可能性がある。
しかしロータスのCEO、マシュー・カーターはチームの将来に影響するような結果にはならないと主張している。
「現在、裁判所の手続きを進めている。多数のサプサイヤーがケータハムとマルシャに起きたことに関して少しネガティブな感情を持っており、そのために彼らはこういった法的手続きを起こさなければならないと考えた」とカーター。
「法的手続きを起こした企業への対処を行い、合意に達している。通常の形で処理されている」
「我々が対処している間、(手続きは)延期されている。2、3のサプライヤーが彼らが受け取る権利のない支払いを要求するために今回の手続きを利用しようとしており、その件にも対処する必要がある」
カーターは、今回の法的手続きはロータスの将来に「全く影響ない」と述べている。
「解決法はすでに見つかっている。だからこそ手続きが延期されているのだ。万事うまく処理している。これは手続きの一部にすぎない」
長年ロータスのトランスミッションサプライヤーを務めているXtracも債権者のひとつだ。Xtracのスポークスマンは次のようにコメントしている。
「多額の債務が削減され、前向きな合意がなされ、解決法が見つかることを願っている」
「この件を解決できることを心から望んでいる。彼らは素晴らしい人々だからね」
ルノーがロータス買収を検討しているといわれており、両者の間でほぼ合意がなされたとの推測もなされており、今回の法的手続きがそれに与える影響にも注目が集まっている。
ルノーはパワーユニットサプライヤーではなくワークスチームとしてF1活動を継続することを考え、この数カ月、いくつかのチームと交渉してきたといわれている。
しかしカーターはルノーからは正式なオファーを受けておらず、ロータス側にはチーム売却の意志はないと述べた。
「CEOである私の知る限り、オファーはなされていない。そういった話は一切持ち上がっていない」とカーターが述べたとmotorsport.comが伝えた。
「株主からは繰り返し、チームを売却するつもりはないと言われている」
「我々はメルセデスと2020年までの長期的な(エンジン)契約を結んでいる。CEOである私の見解ではエンジンを変える意志はない」